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なげけとて野分やものを

2017-10-18
「なげけとて野分やものを思はするかこつ間もなき我が涙かな」
台風21号の憂鬱
なぜ?と問うても仕方ののない自問自答

まったくどうなっているのかと思えてくる。新燃岳が噴火や小康状態を繰り返しているのに加えて、台風21号が南海上からこちらを睨んでいる。自然の所業ゆえ考えても仕方のないことだが、それにしてもこの重なりは何なのであろうか?2年前からの和歌文学会大会計画の中では、他の学会との日程重複も考慮しつつ、宮崎市内で大きなイベントなどが開催されることもなく、そして10月下旬にもなれば、たぶん台風の心配などはしなくてもよいだろうと思案に思案を重ねて決定したものであった。それが開催期日が近づくにつれて、自然の悪条件が湧き出るように噴出して来た。今月の初め頃までは、秋晴れの下での開催を想像していたものである。だがしかし、気象予報では「21日以降列島接近」などという「予測」を受けて、Web上では「直撃か?」などの憶測が飛び交い、自らの憂いは甚だしく増す。

何よりこの「予測」というのが、誠に胡散臭いとも思えてくる。諸々と調べると「予測」にも世界を視野に考えれば、多くのそれがあって「気象庁発表」はそのうちの一つに過ぎない。特に最近は、「責任論」を回避するためか異常なまでに「危機を煽る」かのような予測が為されるものだと、この5年ぐらい違和感を覚えていた。懇意にする東京のワインバーの店主は、「大雨(大雪)などで早く帰宅した方がよい」などと天気予報で語るのは「営業妨害」だと憂いていたのが思い出される。「危険回避」は前提であると思いながらも、個々の人にとっては大切な日々を生きているのである。「予報」「予測」はあくまで”作られた情報”であることを忘れてはなるまい。自然は人が捕捉できるものではあるまい。となれば巷間を飛び交う「選挙予測」などというのも、誠に注意深く見聞する必要がある。憂えるのはその「予測」でもって既に”決まった”かのような「空気」が醸成されてしまうことだ。開票速報での午後8時直後の「当確」や勢力図の表示などとともに、有権者を愚弄するのもいい加減にして欲しいものである。(いま「当確」を変換時、第一次候補に同音異義語が出たのをここに書き添えておく。)

何もなきように大会開催に進む
今考えるのはただそれだけである
「予測」が大きく外れるのを願う社会とは何なのだろうか。


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