開催まであと1週間!!!「和歌文学会第63回大会」
2017-10-14
俵万智さんの登壇は2005年以来12年ぶり宮崎県では初開催ー様々な縁の果てにいま
「全国の和歌研究者 短歌県みやざきに集う!」
もう2年以上も前のことである。僕が学部時代に日本文学専修の助手であった先輩から、「和歌文学会」の大会を宮崎で開催できないか?というお話をいただいた。先輩は研究学会の中で開催校を決定していく委員の長を務めており、学部の頃から「万葉集研究会」「古今集研究会」で親しくお付き合いのあった縁で、この大役を僕に配していただいた。研究学会においては他の分野のそれを含めて「平(ひら)」の委員は務めていたものの、「大会開催」の任を果たして担えるかと不安もあったが、折しも「宮崎県には短歌がある」と自分の中でも新たな出逢いとして次第に野望が膨らみ始めた頃でもあり、ありがたくお受けすることにした。そして最初に何をしたかと言えば、俵万智さんを大会シンポジウムのパネリストに招聘しようと動き始めたことだ。2年前、2015年の「牧水短歌甲子園」の会場で、休憩時間に廊下を移動する万智さんにご挨拶し、歩きながらもそのお願いの趣旨を伝えたのが懐かしい。それはまだ万智さんが宮崎に移住される前のことであった。
前述した文章に2名の人物が登場したが、ここにも旧交を温めるご縁がある。俵万智さんは僕の学部専修の1年先輩で、その当時のご友人らとは僕自身も親しい方々が多い。当然ながら万智さんが学部生時代の専修助手は、前述の先輩である。お話に聞くところによると、学部所属でない佐佐木幸綱先生に卒論をご担当していただくために、先輩は助手として万智さんの卒論をコピーして複製本を作成した思い出があると云う。既に万智さんご自身が様々な場で語っているが、テーマは「短歌連作論」ということ。なんと今回の公開講演シンポジウムでは、この先輩に司会者をお願いしている。当の万智さんは、現在宮崎にお住まいである。この偶然と言おうか、縁と言えばよいのか、誠に人と人と「和歌・短歌」の関係が面白い。ちょうど干支で一回り12年前は「古今新古今の年」(古今集撰集から1100年・新古今撰集から800年)の記念大会であったが、その折はやはり俵万智さんがパネリストとして登壇されていた。折しも僕自身は現職教員ながらの大学院生(博士後期課程)であって、博士論文に向けての研究発表を当学会で行なったという思い出もある。その会場は東洋大学、その地は当大学の附属校出身である僕の思い出の土地でもあった。などという個人的に誠に奇遇・奇縁の重なった和歌文学会宮崎大会開催まで、あと1週間となった。
公開講演ジンポジウム
「古典和歌と近現代短歌ー研究と実作ー」
一般の方の来聴大歓迎!!!
2017年10月21日(土)13:30〜17:00
(開場12:30)
会場:宮崎市民プラザ・オルブライトホール(入場無料)
基調講演「若山牧水のあくがれーその歌言葉と韻律の特色」
伊藤一彦氏(歌人・若山牧水記念文学館艦長)
パネリスト:伊藤一彦氏・俵万智氏(歌人)小島なお氏(歌人)
内藤明氏(歌人・早稲田大学)永吉寛行氏(神奈川県立上溝南高校教頭)
司会:兼築信行氏(早稲田大学)

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