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0.001の美学ー体操新時代の破格

2017-10-10
白井健三が床と跳馬で金
村上茉愛が床で日本女子63年ぶりの金
世界体操選手権に破格な新時代選手の台頭が見える

白井健三が世界体操選手権で、床に続き跳馬でも金メダルを獲得した。2位選手との差は「0.001」という微妙なものとはいえ、インタビューで「その差こそが(練習などで積み上げて来た)自分のこだわりだと思います。」といった趣旨のコメントをしていて大変感心した。器械体操の採点のあり方は一般の方にはほとんど理解しづらいだろうが、技の高度化に伴ってこうした微細な差が勝負を分けるほどの精密さの上に成り立っていることは想像がつくであろう。高校時代に器械体操の経験がある僕にとって、白井の技の難度の高さはまさに破格である。一応、どんな技をどのようにしているかは、経験から十分に理解できる。だがそれを実現できていることが誠に驚きなのである。

中学校までの野球から高校で器械体操に転向した僕にとって、それは身体作りからして大きな自己改革の試みでもあった。中学校から体操をして来た同級生たちに負けじと、どちらかというと理論派の僕は、ロシアの体操教本が翻訳された書物を買い込んでよく読んでいた。その中には基本的なことから高度の技まで、イラスト図解で丁寧な解説が施されていた。多分その時代のその教本にも、白井健三が現在実現している技の可能性は示されていたように思う。だが初心者なりにそれは理論上で可能なだけであって、人間技として実現できるなどとは思っていなかった。だがそれからの歳月において、もちろん高度で科学的な運動分析や練習方法の導入もあろうが、理論は明らかに現実のものとなっている。また「63年ぶり」が物語るように、村上の女子床での金メダルも誠に破格な偉業である。あれほどのパワフルさとバネを兼ね備えた床演技は、これまでの日本女子では到底考えらえない次元だと感じられる。

何事も理論上と諦めないことだ
為せば成る為さねばならぬ何事も
自己の身”体”を究極に”操”る動作の実に美しいことよ。


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