四方山話に救われもする
2017-09-29
学会大会準備による気疲れ先がまったく見えなくなった日本社会
閉じこもらずに四方山話に大きな効用あり
大学夏期休暇期間も間もなく終わろうとしているが、この約2ヶ月間の多くの時間を来月の和歌文学会大会準備に費やして来た。研究者人生の中で何度も巡り来るわけではないこの仕事は、もちろん初体験ゆえに、先を簡単に見通すことはできない。まさにこうした際に大切なのは想像力であり、過去に自らが学会大会に参加した諸々の経験を材料にあれこれと想定を立てる。だが、想像力を働かせれば働かせるほど、不安も大きくなり過去の他大学で実施した大会の状況と比較し始め、自らの運営が劣るのではないかと負の面ばかりを考えてしまう。”おまけ”に大会当日(2日目)が急に「選挙」ということになってしまい、会場の市民用駐車場が使用できないとか、お願いしていたことがその通りにできないなど、その想像力を踏み躙るような情勢に見舞われたりもする。時に想像力は独善的でもあり、我が身勝手なものばかりを描きがちである。それだけに、「ガス抜き」のような行為が求められる。
研究学会事務局代表の先生は、同窓の大学出身で指導教授も同じくする気の合う仲間である。何らかの不安があるとすぐにメッセージをするが、たいていすぐに疑問に応えてくれ、そのことばに甚だ励まされる。こうして仕事の内容に即した人との会話が、まずはとても大切である。この場合はメールやSNSメッセージなどを介してのやりとりであるが、「話す」ことがまた大切である。特段の用件はなくとも在京の母との電話で四方山話をすることが、一つの大きな支えになる。これもまだ「対面」というわけにはいかない。あとは地元で食事をとる飲食店で「話す」という「策」がある。この日もゼミ生がバイトでお世話になっている店舗へ。店の奥様にその件を話すと笑顔で応対してくれて、聊かな会話ながら大変癒された。そして1日の最後は温泉談義。同時間帯に来ている方々はほぼ固定していて、身体を温めながら僕が学会大会を抱えていることなど服を脱いでしまっているのと同様に、まったく関係のない四方山話に興じる。せめてこんな時間に、癒されて日々を先に進めている。
過去に体験したどうしようもない困難
それからすればこんなに幸せな今を前に進めること
「公約」通り想像した通りの研究学会大会を必ず成し遂げてみせる。
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