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自然のことゆえ穏やかに

2017-09-16
台風18号の屈折した進路
三連休の宮崎を直撃の様相
17日に予定されていた牧水祭も18日へと延期

1週間以上前なら台風18号が、九州方面に来るとは予想だにしなかった。当初は大陸方面に向かうと予想されており、この連休への直撃は避けられたと安堵していた。17日(日)は牧水の命日で生家・記念文学館のある日向市東郷町坪谷で歌碑祭(朗詠・献酒)や偲ぶ会が開催される予定であった。今回は館長の伊藤一彦先生と対談することになっていて、先月その資料も提出し準備は整っていた。ところが一転、14日(木)となって台風の進路予想がちょうど17日に宮崎方面を向いてしまったゆえ、記念文学館の方から連絡をいただき歌碑祭の18日への延期、偲ぶ会(対談・懇親会)は中止ということになってしまった。

思い入れのある牧水ゆえに、とりわけ対談そのものを楽しみにしていたので、通常ならば悔恨の極みのような心境になるが、このたびは不思議とあっさりとこの事態を受け入れられた。それは何よりも牧水の歌には自然と親和性を詠うものが多く、自然とは抗うものではないという思想めいたものを小生が感得していたからである。台風に対して怒ったり憂えたりしてどうなるのであろう?自然はいつも尊大で、たかが人間が「圧力」をかければ思い通りになるものではない。元来、この縦に長い列島に根付いた文化はまさしく自然との共生であった。四季をはじめとする天象に眼を向けて歌にすることで、「共生」を図ろうとして来た。牧水の歌には、こうして古典とも通底している面が多々見られるのである。

抗えば人事が絡み自滅する
圧力で追い込めば暴発する
今朝方の増水には驚きながらも、穏やかに冷静にありたいといつも思う。


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