九州学生短歌会の交流をー宮崎大学短歌会定例歌会
2017-09-06
宮崎出身の学生たち福岡・熊本から郷里の宮崎大学短歌会へ
大学の枠を超えた交流を!
大学はまだ夏期休暇中であるが、定例月2回の宮崎大学短歌会歌会を開催。前回より、この休暇中を利用して郷里・宮崎に帰っており牧水短歌甲子園などに出場した経験のある学生たちも参加してくれて、賑やかな歌会となっている。牧水短歌甲子園の試合では、自らのチームの歌を主にチームメイトが読んでその魅力をアピールし、相手チームの歌に対してもその一首一首に敬意を払い真摯に読んで長所を述べた上で、わからない点や推敲案などを提示して批評をし合う攻防によって勝敗が決するという方式である。この相互のやりとりによって一首の歌が多様な読みの上に置かれ、その魅力が増してくる。経験者の参加によって、まさにこうした多様な読みの議論が活性化し、実に面白い歌会となった。
こうした「牧水短歌甲子園式」ともいえる「対話」に参加して思うのは、これぞまさに「国語」の学習が目指している境地なのではないかということである。「私」を主体的に起ち上げ、相互の率直な意見交換による「対話」を醸成し、表面的には見えなかった歌の奥行きを「深く」探し続ける。学習主体の「生きる私」がそこにあって、喜びも怒りも悲しみ楽しみも「三十一文字」の形式にある調べに載った美しい日本語を起点に語り出す。歌は古来から相互交流の具であり教養であったわけで、その営為によって「やまとことば」の美しさも自覚されてきたといっても過言ではない。ゆえに若い世代からこうした歌に関わる環境が、誠に重要な活動だと思うのである。歌会席上では今後の宮崎大学短歌会の目標も定められた。まずは創設1周年に向けて、会誌を発行すること。そこで全国学生短歌会に名を連ね存在感を示すことなどが語り合われた。そして何より宮崎県出身者の母体のような温床となること。さらには九州大学短歌会の交流を促進していこうという気概が学生たちから感じられた。
いいぞ!宮崎!!!
羽ばたく牧水短歌甲子園出身者たち
小中高大一貫短歌を目指し「短歌県みやざき」からはじめよう
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