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雷雨と紫陽花の色

2010-07-03
2日(金)天気予報を見ると、ここのところ「雷雨に注意」といった内容が加えられることが多い。大気の状態が不安定で、夕方から急激に大量の雨が降ることがある。降っているのは短時間だが、その量は半端ではなく、外出中に出くわしてしまうと、衣服の濡れ方などもただでは済まない状態だ。どうしても、夕方の行動に制約を受けてしまう。

 そうかと思うと、雷雨は無く済んでしまう日もある。「にわか」という言葉に象徴されるように、天候の変化は急激で、まさに「神のみぞ知る」である。この日も、早めに移動を済ませたり、衣服を濡れてもいいようにと考えたが、結局、東京地方の自分が行動する範囲で、雷雨になることはなかった。

 夜のニュースを見ていると、紫陽花の話題が提供されていた。その色の変化は、植えられている土の質に左右されるのだという。土が「アルカリ性」なら「ピンク」に、「酸性」なら「紫(青)」になるという。中には、両方の要素を持って咲いているものもある。根から吸収する栄養素によって、その姿を変えるという、環境に対応した自然の妙ともいえよう。さながら、「酸性雨」などが環境問題として取り沙汰されて久しいので、「紫」の紫陽花を多く見るのも、必然なのかもしれない。もしかすると、「ピンク」に咲きたいと思っている健気な紫陽花も、多いのかもしれない。

 大学の講義を終えて、帰宅しても雨は無し。ゆえに遅い時間帯にジムへ。3日間行っていなかった、スタジオプログラムに参加した。自らの身体は、アルカリ性なのか否か。汗をかき、刺激する筋肉が盛り上がり、自ずと紅潮した表情に、爽やかさが蘇る。地中に根を下ろさない人間でも、やはり自己の生き方によって、その「色」が様々に咲き乱れるのであろう。

 雷雨に紫陽花。季節の風物詩として味わいたいものであるが、生活に被害をもたらすような、過激な雨は勘弁願いたい。地球全体を「酸性」にしてきてしまった、人間自らのせいで、避けたくなるような豪雨が、我々の身に降りかかる。そのうち、人間も「紫」に近く変色し、宇宙の彼方にある異星人のような色になってしまうかもしれない。色の変化は趣がある程度に抑えておくのがよい。

 少年時代に感じた雷雨の記憶。自分が生きてきた範囲で見られる地球規模の変化。これはやはりただ事ではないのだろう。

 天からのメッセージは、まだまだ生やさしいのかもしれない。

 季節と共に生きてきた日本の文化も、地球温暖化の影響から逃れることはできない。

 この季節をどう過ごそうか?

 自然回帰に想いを馳せつつ、都会での生活が持続される。
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