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共感的関係を創るために

2017-06-01
子どもたちの変化に気づくこと
そして惜しまず言葉にして投げかけること
共感的関係から生まれる豊かな時間

ゼミ生の教育実習研究授業参観に毎日のように出向いている。現場に行くと「ゼミ生の指導」というよりも「僕自身の学び」になることが多く、毎年様々なことを取材し問題意識として研究や講義に活かそうとしている。「授業」というのは「生きている」(ライブ)というのが、僕の信念でもある。「授業が」というよりも、「生きた学習者」が創る「学び」なのだという前提で考えるべきであろう。指導者の提供する「授業」は、「いつでもどこでも同じ」といった「ファーストフード」のごときものではない。「今此処」にしかない学習者とともに共感性をもって創造するものである。その共感性を意識せずに、「自分が上手くやりたい」だけの授業を傲慢にも進めてしまえば、学習者にはその内容も届かないこともある。

それでは「共感性」などというものは、どうしたら築けるのであろうか?理論的な言葉にすれば難しく響くが、要は人間として心遣いをもって学習者と接することに尽きるように思う。例えば、朝の学級で顔を合わせた時にも、子どもたちは様々な表情をしているだろう。その一人ひとりの表情を思い遣りをもって受け止めるということ。昼休みを経てある子どもが衣服を汚していたら、昼休みには「何をしたのか」と気にかけて言葉を掛ける気持ちがあること。帰りの会で浮かない表情をしている子どもがいたら、帰りがけに話を聞いてあげるということ。これらは社会では至って常識的なことであるように思うが、その「常識」を実行することがまずは大切である。往々にして社会生活をしていても、こうした心遣いができない輩を見ることも少なくない。どうやら学生だけの問題ではないようにも思えてくるのだが・・・。

人として人に出逢う
その縁に感謝する
日本社会全体が、そんな大切なことを失いつつあることを憂えつつ。
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