日本を頼む!
2010-06-28
27日(日)毎週日曜日の夜は大河ドラマ『龍馬伝』。この日は冒頭から、勝麟太郎が坂本龍馬に対して、「会ってみねぇーか」と、薩摩の西郷吉之助への面会を勧める場面。その歴史の巨人たちが、遭遇していこうとする一場面に、思わず胸が熱くなうようなシーンであった。咸臨丸で渡米した勝は、帰国後、神戸村に海軍操練所を設立。日本の海軍を創るという野望を果たすべく、各藩から志しある志士たちを集めて活動していた。しかし、幕府の意向でこの操練所も閉鎖。多くの若き志士たちに、「すまねぇー」と土下座して、各藩へと返すことになる。龍馬は、土佐藩の脱藩浪士ゆえ、土佐に帰ることもできない。この状況にあって勝麟太郎は、海を前に次のように語る。
今までは、この海が日本を外国と隔てていた
しかし、今は違う。この海が日本を外国と繋げているのだ
そして、多くの若き志士たちに「日本を頼む!」と未来を託す。
平成の今、世界の中にあって、何もかもが動いていくことが当然となった時代。しかし、このような歴史の偉人たちがあってこそ、今の日本がある。坂本龍馬は、徐々に大きな世界を見据え、この後も奔走するのだが。そして更なる日本の延長上に、今の我々の時代はあるのだ。
勝麟太郎の「日本を頼む!」は、今の我々にも向けられたメッセージだ。
世界の中で、一流の経済大国に登り詰めた昭和から平成の歴史を経て、今の日本は
真に世界で誇れる国なのだろうか?政治・経済・社会の各分野で、人々が安心して幸せに暮らせる国なのだろうか?今一度、我々は過去の歴史も顧みて、日本の行く末を見定める時期が来ているのではないだろうか。
歴史の歪みに、押しつぶされそうになり、多くの志ある人々が追い込まれて行った幕末の時代。その人々の意志を汲む為にも、今一度、世界と海で繋がった日本という国のゆくえを、真剣に考えてみてもいい気がする。
各人が、自分ができる分野で、広い世界を見据えて、歩むべき歴史の中で。
現在こそが「歴史」である。
そんなことを思いながら、勝麟太郎の声が、この平成の日本に今一度活力を呼び起こしてもいい
日本を頼む!!!
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