県内挨拶廻りのはじまり
2017-05-11
今週の講義・ゼミは休講県内の公立実習校へ挨拶へ
個々の学校へ個々の学生をお願いに
講義はほとんど休講することはないが、珍しく「休講掲示」をお願いした。今月下旬から始まる4年生の公立実習の協力校へと、挨拶廻りに伺うためである。個々の学生が特に県内出身者ならば自らの母校での実習を通して、4年間の総仕上げをする機会である。また来るべき教員採用試験に向けて、教職への情熱や現場での実践的な意識を高める経験を積む機会でもある。段階を追った教員養成カリキュラムを通して、自立した社会人・教員として学生自らが大学を離れて自己検証する好機でもある。
一概に「宮崎県の教育を・・・」などと小欄においてことばで語るのは簡単であるが、それは個々の学校の一人ひとりの先生方の手に委ねられているのだとあらためて痛感する。そこには地域に適した教育があり、個々の児童・生徒がいる。それぞれに展開する個の対応の一つ一つが、まさに「教育」を支えている。実践の理論化などを研究者は考えるのだが、その内実はあくまで人と人との関係なのであるということを、深く実感させられる。僕自身も長年中高の現場で、教員として個々の生徒たちに向き合ってきた。研究者となった今でもなお、現場主義を貫きたいと思うのは、このような個の「人」に接することの重要性を肌身に沁みて感じるからなのである。
一人ひとりの学生たちが
一人ひとりの子どもたちに向き合う
「教育」とはこうして、希望の未来へ語り継ぐということなのだろう。
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