風薫る五月に卒論題目
2017-05-02
卒論題目提出自らのテーマをことばに載せて
ちょっとでも新しいこと見つけてみよう
風薫る五月、気温は既に30度近いが頬打つ風は穏やかに感じる。旧暦では4月6日、いつしか初夏といってよい時季になっている。月ごとに何かが変化する。今年も三分の一が終わり、来るべき季節に向けて足場を固める。草木も芽吹き虫は躍動し燕たちの巣作りも盛んだ。なぜか様々な感性が起動して、五月が動き始めた。この月の10日には、4年生の卒論題目締切が控えている。この日は、何人ものゼミ生が題目の相談にやってきた。教員採用試験の勉強、そして4年間の集大成としての教育実習などと並行しながら、まさに大学時代の仕上げに向けて取り組みたいテーマをことばに載せていく。
本気でやりたいこと、やっていて楽しいこと、自他ともに読んで面白いものを選択するように日頃からゼミでは言っている。建前や他者から与えられたテーマ、また技術的な作業に終始する論は、書くのも読むのも苦痛であろう。自らの心がどう動いたか、それを今此処にしか存在しないかけがえのない自分のことばにして、未踏なことばの深淵を発見する。取り組んでいてワクワクするような卒論として、ぜひとも取り組んでほしい。題目について対話していると、学生の心に何かが起動するようだ。其処に火をつけることこそ、小生の役割だと自認している。
こうして何かが変わり始める
夜は温泉で心身を癒やして
食材としての春野菜がまた身体に優しい。
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