人生が動き出すとき
2017-04-04
大学入学式での原点たる思い新人教員としてのあの日あのとき
「いま」に重ねて自己を起ち上げる
桜が間に合わない今年であるが、大学は入学式を迎えた。教務担当ゆえに早朝から受付業務があり、シーガイアコンベンションホールへと向かう。仕事上というより、希望に胸を高鳴らせてやってくる新入生の姿を見るのは嬉しい。つい先月までは高校生であった彼らが、大人に一歩近づく日である。そんな光景を眼にしていると、どうしても己の大学入学式のことを思い出す。人生に何度か大きな転換期があるとすれば、大学入学は僕にとって偉大なる岐路であったといってよい。「あの日」からすべてが「始まった」といっても過言ではないような、貴重な邂逅のときであった。
新入生を迎えたことととともに、この日の感慨は、卒業していったゼミ生たちが教員として船出する日でもあった。TVでは企業の入社式の様子などを伝えていたが、卒業生たちは赴任校の職員室の前に立ち自己紹介などをしているだろう、などという想像を一人ひとりについて手繰ってみたりもする。自ずとまた、己が新人教員として初めて勤めたときのことなどが思い返される。そのときは希望だけに胸を高鳴らせているものだが、その後の歩みの中には良いこともあれば辛いこともある。幸運なこともあれば、苦渋の溝に陥ることもある。だがいずれにしても、その邂逅から人生は「動き出す」ということだ。「初め」はいつも希望のみが輝いているのであるが・・・
また始まった
今年度はどんな邂逅が待ち受けているか
大学生・教員となった「初日」を思い出して新鮮な気持ちで歩みたいものだ。
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