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桜はまだかいな

2017-04-03
東京から花が満開の便り
前線は南から北進するはずでは
待ちきれず花見に出向くが・・・

天候気象に関しては南側から北側、西側から東側に進むものと一般的に考えられるだろう。低気圧や前線もそうだが典型的に台風などは、南西諸島から勢力を強め南九州から始めにやってくる。関東では体験しなかった強風や豪雨を、この南の地では体験した。となれば桜前線も同様であろうと思いきや、どうも今年は違うらしい。卒業式には咲かなかったので、入学式と思いきやそれにも間に合いそうもない。大学を始め各所の桜はまだ蕾が膨らんだだけで、開花には肌寒い気温が続いている。鰹の水揚げや稲の収穫なども、日本列島で最初にやってくると思っているゆえ、東京での開花情報を目にすると、なんだか癪な気持ちになる。

それでも待ちきれず、桜の名所たる場所に足を運んだ。観光写真で見た其処の光景は、誠に素晴らしい花の浪であった。そのイメージがあるだけに、余計に物足りない気持ちになった。だが『徒然草』で兼好法師が云うように、桜は満開を月は満月だけを見るものだろうか、いやそうではない、といった文学的感性が起動するチャンスでもある。花が咲かないのなら、言葉の花を咲かせればよいのだ。彼の地に向かうまでに車窓から見えた海の色は誠に美しく、珍しく「車上」で歌ができた。さらには散策しながら、様々な言葉の花が咲き始めたのだ。旧来、古典和歌では花が満開の歌よりも、待望したり散ってしまうことを惜しむものが多い。物事の核心は”言わない”ことで強調されるものだ。

帰宅して親友の店で夕餉を
再び様々な話に花が咲く
開店7年目・赴任5年目の新たな年度に躍進を誓いつつ
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