人生の節目に接して
2017-03-20
研究室が人生の基盤になる
そしてもちろん御両親の愛情の彼方に
後輩の人生の節目に接して・・・・・
大学院修士・博士後期課程を通じての後輩の結婚式にお招きいただいた。大学院というのは後期課程まで行くと、特に人文学系の場合、最低年次の5年間で修了という訳にもいかず、「満期」になるまでだと8年間であるとか、人生の一定の時間を過ごす場所となる。よって、其処で出会う研究室の先輩後輩も多岐にわたり、様々な分野の多様な人々と接して学びが大きくなった時期でもある。その「学び」の意味が如何なるものであったか、それを振り返り今後に反芻する意味でも、貴重な機会を得た。後輩の研究発表に意見を述べて議論したこと、そして研究室からの帰途、食事をしながら語り合った四方山話。その「時代」をあらためて噛み締めることで、僕自身の「現在」と「未来」も見えて来るという思いに至った。
「文学」を読んで心が動くのは、「自己」を起ち上げて「よむ」からである。挙式・披露宴に臨席していて、それと同質の心の動きが生じた。披露宴での様々な方々のスピーチ、思い出を振り返る動画・写真スライドなどなど。双方の御両親の思いやりと深い愛情と。そして教育現場で新郎新婦が関わってきた「教え子」たちのメッセージ。その心の声が、披露宴会場に響く時、自ずと何度も涙腺が緩んだ。昨今、人はあまりにも喧騒な日常に追われ過ぎていて、こうした人生の「蓄積」の上に「生きている」ことを忘れがちである。短歌によむ主題もまた、こうした「人生の年輪」と通底しているや否やで、抒情性に大きな違いが生じることになるだろう。後輩の披露宴に臨席して、自身が忘れかけていた大切なものを思い出したような気がした。
研究室は人生への出発点でもある
自らの預かる学部生も濃密な時間を過ごしてもらいたい
後輩の幸せを祈りながらの思い色々。
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