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「無言」は表現たり得るか?

2017-02-12
ただそこにいる
ことばにならぬことば
いわないことのいみとは?

小欄を毎朝更新して7年以上となる。定期的にお読みいただいている方には、朝方に更新されていないと、「どうしたのだろう?」と様々な憶測をすると聞いたことがある。毎朝必ず届けられる新聞が来ていないように受け止めていただき、ありがたい限りである。その「ありがたさ」の内実を考えると、疑問や憶測に至るほどの「伝達」は成し得ていることにもなる。だがしかし、「いわずもがな」「以心伝心」といった不確実な感性に依存しているわけにもいかない。何より自分自身が、此処にことばを記さないといられないほどの感覚になっているといってよい。

ゼミ生の卒論の中に、「いわない」ことも表現の一種であり、その意味を考える学習についての考察があった。非言語を含めたコミュニケーション手段の総体を「表現」と捉えて、国語学習に於いては実践すべきという趣旨であった。学校教育は往々にして「わかること」「わかりあえる」ことを前提に設計されている。だがしかし、これほどに多様性ある世情になっている現在では、むしろ「わからない」ことを認識する方が重要だと思うことも多い。その「わからない」ことを認めたくないがために、臆病な保護主義が世界中で跳梁跋扈しているようにも思われる。他者との「違い」を知るために、非言語を含めた対人コミュニケーションこそが重要なのである。

短詩系も、言語による非言語表現なのか?
今朝は何も書きたくないと思いつつこれだけ書いた
「無言」は表現たり得るか・・・
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