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あの頃からの時間距離

2017-01-23
20代の頃の教え子たち
まずは少人数で同窓会
あの頃からの時間距離を考えると

東京に来ている間に誕生日を迎えた。両親がランチに誕生会をと、子どもの頃からのお祝い事の折々に食事をしていた老舗ロシア料理店へ出向く。何十年も変わらぬ味を護っている料理店のプロの味が、穏やかな気持ちに誘う。その後は、両親が出逢う契機となった地である西新井大師に参詣。自らの「生」の存在している由来となる場所を歩んで、「いま」を実感する。誕生日に思いを込めるというのは、こうした過ごし方が望ましいように思う。両親とランチ会にしたのは、理由がある。20代の頃、高校教員をしていた時の教え子たちが何人かで夜に集まろうと、音頭をとってくれたのである。聊か急な話であったので、3名ほどが集まるささやかな会であったが、当時からの時間距離を存分に感じられる楽しいひとときとなった。

果たしてあの頃、僕は担任として彼らに何を提供できていたのであろうか?いま振り返っても青臭く人生経験も未熟で、彼らの人生に対して如何に貢献できていたのか。そんな思いもあったが、いざ再会してみると全員が子持ちで立派に家庭を築いて幸せな生活を送っており、誠に嬉しい限りであった。当時の裏話や思い出に残るクラスの話など、自然に笑いばかりがこみ上げてくるひと時であった。「先生は変わらないですね」という言葉をもらうが、話していると彼らの表情はやはり当時のままである。あの頃は教師ではあったが、僕自身も青春時代の延長のように学校生活を楽しんでいた。現在は教職に就いても、悲痛な思いばかりで休職などに至ってしまう方も多いようだが、まずは生徒たちと人間的に楽しく向き合うことが肝要であろう。こうして遥かな時間距離を超えて、素晴らしい人生として振り返ることができるのだから。

これぞ「教師冥利につきる」
担任の先生を囲み自らの同窓会もしよう
などと考えて、さらに大きな人間的な繋がりを尊ぶ宵の口であった。
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