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小規模校に表現学習を運ぶ

2017-01-14
全校で20名前後
全教職員が全校児童を把握している
小規模校で行う表現学習の意義とは・・・

芸術家派遣事業3日目。この日は集大成としての朗読発表となり、4年生6年生を合同の時間設定とし、相互の発表を見合うという機会とした。各学年4名という小規模校ゆえに、3日目ともなると派遣活動で出向いた僕たちと児童との間にも深い親密感がある。発表には教頭先生をはじめ先生方も多く訪れて、児童たちの成長を見守った。今回の目標は、「国語」の授業から「国語」的要素を抜き去ることと定めていた。意図するのは「表現学習活動」、児童が作品を個々の経験を起ち上げて解釈し、それを声を中心に身体表現すること。役者さんの演技に根ざした表現指導、ギタリストの創り出す弦の響きによる支援に載って児童たちは豊かな「語り」を楽しむ機会となった。

昨今、学校の「時間」には余裕がないのが実情である。教科授業でも教科書を全て消化するために1時間たりとも無駄にはできず、校外から派遣活動の依頼をするのも困難な状況に直面することも多い。そうした意味でも今回の実施校には、誠に感謝の念に堪えない。この3年間で派遣事業に訪れた学校は、奇しくも小規模校ばかりである。そこで校長・教頭先生らと懇談すると、決まって「本校の児童は表立って表現することに臆して苦手である」といった趣旨の話を聴く。だが実際に表現活動を実施してみると、感性豊かな朗読表現を児童たちは創り上げる。担任の先生らの親密な指導も相俟って、むしろ児童たちは豊かに育っているように思われる。実は「教育」とは、このぐらいの関係性の中で実践すべきものなのかもしれない。

小規模校に表現学習を
児童の心と声が輝き始める
地方ゆえの人間性ある教育を堅持したいものである。
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