10周年「牧水研究会」開催・会員募集中

2016-12-26
年1回開催・研究会と総会
今年で10周年・雑誌は20号
会員および雑誌購入・募集中です

短歌関係で歌人の名を冠した研究会は、「牧水研究会」と「信綱研究会」の二つのみであると聞いた。今年はこの二つの研究会双方に、縁あって入会することになった。牧水に関しては以前から好きな歌人であったが、宮崎に赴任・移住してから本研究会会長でもある伊藤一彦先生との交流を通してさらに深くその歌を読むようになった。そして光栄なことに、記念すべき会誌の第20号の巻頭に「牧水の朗誦性と明治という近代」と題する評論を掲載していただいた。そこで近代化が急速に進行する「明治」という時代を再考するとともに、佐々木弘綱や上田万年などの言説に触れることで、近現代短歌が如何に古典和歌と連接しかつ断絶しているかに対して、深い興味を抱くに至った。「国語」という「教科」のあり方を考えるにも、この「時代」や「短歌」の変遷を知ることが不可欠であるという視座を得た。誠に様々な意味で「若山牧水」という存在は、様々な解釈を呼び様々な視座を提供してくれるという意味で、味わい深い愛すべき歌人である。

前述のような経緯があって僕は最近、講義はもとより何らかの場で挨拶する際などには、必ず牧水の歌を紹介するようにしている。学生たちや宮崎県の教職員の方々にも、まだ十分に郷土の歌人・牧水が浸透していないと感じるからである。学部3年生が教育実習を終えた際の附属小学校での挨拶で「眼を上げよもの思ふなかれ秋ぞ立ついざみずからを新しくせよ」を紹介すると、何人かの学生たちから「いい歌ですね」という反響があった。その場で抱く学生たちの感慨に響く歌を選んで提供すると、牧水の言葉は実に大きな反響を呼ぶのである。昨日の研究会・総会で、会員の勧誘・拡大の方策として、さらに気軽に誰もが参加しやすい例会などを開催したらよいという意見が数多く提出された。それならばと僕はまず、小欄も活用しより多くの方にこの研究会の活動を紹介しようと思いに至った。小欄を更新すればTwitterにも連動して掲載されることにもなる。さらには次年度の公開講座「朗読で味わいを深める日本文学」では複数回にわたり「牧水」を扱ってみようと考えている。地域の方々に地域の文学的遺産を、わかりやすく伝える。まさにこれは、地方国立大学が担うべき使命であろう。教育学部は教員養成を考えるのみならず、地域の教育を考えるには生涯学習の視点から、地域の文化活動全般を視野に入れるべきであろう。こうした意味からも、大学と「牧水研究会」と連携した活動を前向きに進めたいと考えている。

例会やシンポジウムの予定は小欄でも広報する
そして興味ある方は、ぜひ会員となっていただきたい。
20号までのバックナンバーも好評頒布中、みんなで牧水を学びましょう!
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