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日本のいじめのやり口

2016-12-14
「仲間はずれ」
「無視」
「陰口」・・・日本人のいじめのやり口

Web記事を読んでいると、日本人の子どものいじめのやり口として冒頭に記した3つが多いという調査結果が報告されていた。北欧との比較において、断然その傾向が強いと云う。そして何より重要なのは、「大人社会が(この傾向を)容認している」という指摘である。「学校」のみならず「社会」でも、こうした陰湿な行為が横行しているということ。確かに社会人となって仕事そのものの大変さより、職場の人間関係によって消耗して休職や退職に追い込まれるという場合も少なくないと聞く。「ブラック」という企業側の問題を指摘する語彙が汎用されるようになったが、実は表面化しない人間関係こそが陰湿な闇であることを忘れてはならないのかもしれない。

考えてみれば「国語」授業での「音読」を始めとする目立つ発表行為などを、子どもたちが発達段階が上がるにつれて抑制する傾向があるのも、こうした点に起因しているのではないか。嘗ての同僚である英語教員に聞いた話では、帰国子女が英語母語話者並みの発音ができるにも関わらず、次第に学級内の空気に同調して意図的に「日本語訛り」な英語リーデイングをすると云う。まさしく冒頭の3つの被害を、恐れての作為ではないか。それが子どもたちのみではなく、「大人社会」でも突出した意見を述べる者を疎んじる傾向に連なる。大学に入学してきた学生でも、「自分の意見を言う」ということに慣れていない者が多い。小中高と過ごしてくるうちに自己防衛手段としての「横並び」を自然に体得しており、「個人的な意見」を言えない姿勢が染み付いている。やはりせめて学習の中では、この「陰湿3点セット」が起動しない対話的な活動が望まれるのではないだろうか。

和歌・短歌に見られる「言わない」で読み手に伝えるという伝統
最低限のことばで相手の心を慮る対話的コニュニケーション
「言わない」ことの正負両面を見据えて、息の詰まらない社会を創りたい。
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