宮崎大学短歌会はじめました!
2016-12-02
初の大学サークル顧問へ学生たちが短歌を愛好する
宮崎大学短歌会始動!!!
宮崎大学に赴任して4年目となり、既にゼミからは2回にわたり卒業生を輩出し、その多くが教育現場で活躍している。今年3月卒業2期目のゼミ生に、教育実習で担当したことを契機に「短歌教材学習」についての卒論を書く学生が現れた。その影響もあってか今年の4年生は同様に「短歌教材学習」が1名、『百人一首』が1名と和歌・短歌を卒論テーマとする学生が増えてきた。さらには現3年生となると、若山牧水や創作そのものに興味を示す学生が現れて、さながら近現代詩歌を含めた韻文研究室の趣に染まりはじめた。何やら特段、僕が仕向けたわけではないが、このように研究室の主の趣向に沿った卒論テーマが増えてくるというのは大変に嬉しいことである。少なくともゼミや講義を通じて和歌・短歌についての魅力を、学生たちに伝えられていることが報われた思いがするからである。嘗て僕が学部時代に和歌・短歌関係の先生方に圧倒的に魅了されたことを後代に伝承する意味でも、誠にありがたきことだと感じている。
前述のような流れから、ゼミ生の中には「短歌創作」に意欲を持つ者が増えてきた。そこで「短歌会」を結成しようという動きが生じてから半年あまりの準備期間を経て、「宮崎大学短歌会」が創設された。事務局的な担当をお願いした学生が学生課に申請に行くと、すぐに開店休業になるサークルが多いので、一定の試用期間を経て活動が波に乗ったら正式に申請せよといった趣旨のことを伝えられたと云う。そこでまずは定期的に月1回の歌会を半年以上続けてみるのが目標となる。するとこの期に、「心の花宮崎歌会」で僕が懇意にする同窓の歌人・大口玲子さんから、「短歌イベント」に学生を参加させないですかという打診をいただいた。恐れ多くも、今夏の「牧水短歌甲子園」優勝校である宮崎商業高等学校と対戦するという稀に見る機会であった。学生たちは当初、やや尻込みしていたが3名の出場選手を揃えて急造チームながら参戦することになった。昨日は、その折の出詠歌を批評し合う歌会を90分間実施した。学生たちは戸惑いながらも、次第に短歌を創作し批評する楽しさに目覚めた感触があった。初回としては上々の船出となった。
12月11日(日)正午〜午後3時の間
橘通り宮崎アートセンター前広場にて
「宮崎大学短歌会」が日の目を見る最初の機会となる。
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