祭りのあとの切なさよ
2016-11-21
大学祭の打ち上げ花火が空を染める僕は4日間に及んだ馬治師匠の残影を
いつもながら「おもしろうてやがてかなしき・・・」
大学キャンパスから1Kmと離れていない住宅地に自宅があるので、窓から見上げれば大学祭打ち上げの花火が見える。夜7時45分、最終の8時を前にして今年も大空に華が咲く時間となった。大河ドラマ『真田丸』も、大坂冬の陣以後の緊迫した豊臣方と徳川方の攻防を描く。徳川方の「砲弾」が大坂城を直撃するこの回の描き方と、僕の現実の「花火」の音が呼応したりもする。(実はBSプレミアムで午後6時から1度観ていたゆえ)誠に現代は「平和」な世の中ではあると思いつつも、その「平和」を創るには努力がいることを実感していた『真田丸』の時代との矛盾を噛み締めながら、しばし空に咲く華と音の共演に見入った。
芭蕉の名句「おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな」は、小欄でも何度も引用しているが、まさに「祭りのあと」で、その「祭り」が「おもしろく」あればあるほど、「かなしき」感情は倍増する。学生たちも今夜から明日にかけてそのような心境になるのかと思いながら、自らも4日間にわたり「落語」に興じてきた馬治師匠との日々があまりにも「おもしろうて」、この日曜日は「やがてかなしき」心境で過ごすことになった。独り暮らしの自由奔放さは、それはそれで「楽」でもあり、多様な行動も許され、気遣いもいらないのだが、親友たる人物の存在はやはり温かい。年中行事と化したこの「芸術家派遣」活動も3年目を迎え、今後は新たな展開も考えねばならないなどと数日間を振り返る休日となった。
歌を詠みこの心境を
また希望の明日を追いかけよう
気づいてみれば今年もあと41日になっている。
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