「試作」を繰り返し対話に晒す
2016-11-14
料理は「試作」を繰り返さずして美味くならず戦略は実戦を経ずして功を奏するかは分からず
いずれにしても「経験」を重ねること
大河ドラマ『真田丸』が佳境を迎えている。所謂「大坂冬の陣」となり、家康側が大阪城に籠城する豊臣方に総攻撃をかける図式が展開する。秀吉が建造した難攻不落の名城と謳われた大阪城は、確かに現在の地形を見ても東西北は川などに囲まれて攻め難い位置に聳え建っている。だが南側のみは大きな弱点であった。そこに築かれたのが「真田丸」と名付けられた出城である。今年の大河ドラマは、この名称がドラマそのものの名になっているということ。昨夜の放映では、その「真田丸」の軍略的な秀逸さが存分に発揮され、敵方を「完封」したという内容であった。真田家は地元・上田城に家康軍を2度迎え討ち2度とも追い払い勝利している。信繁(幸村)の父・昌幸の築城を始めとする軍略への才覚が長けていたことを思い知らされる。だが、ドラマの最後に本人が吐露していたが、幸村にとってはこれほどのいくさの指揮は「初めて」であったという設定になっていた。まさにそれは父譲りの才覚と父とともに経験していたとはいえ、「試作」で成功を収めた典型的な例なのかもしれない。
懇意にする料理屋店主の弁を借りれば、「試作」に「試作」を繰り返さないと美味い料理はできないと云う。新しいメニューを開発しようとする時には、同じ料理を毎日のように食べさせられると奥様が冗談まじりで僕に伝えてくれた。僕自身もたいした料理はしないものの、やはり出来上がりが美味いか否か、というのはやってみないとわからない。頭の中で構想していただけでは、何事も「動き」始めることはない。「失敗」でもよいから実体験を繰り返すことが、「成功」への唯一の道なのかもしれない。どうやらその「試作」料理にある程度の自信が出たらしく、この晩は「牛すき鍋」を温かくいただいた。生卵との相性よろしく「すき焼き」ならぬ甘辛の味は、店主の繰り返しという「努力」の賜物だという思いで賞味した。こう考えると「料理(屋)」も客との「対話関係」が重要であるということになる。「アンケート」を取るわけではないゆえ、客の「反応」をどのように受け止めるかというコミュニケーション力も重要であろう。学校での「国語」の学びを社会に活用できる点はまだまだ多く、その「試作」を僕が繰り返し構築していかねばならないということだろう。
栄養満点で今週の英気を養う
恐れずに「試作」を出し他者と対話する
人生そのものも「完成」はなく、常に「試作」なのかもしれない。
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