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嘆くな黙るな閉じこもるな

2016-11-11
「驚愕の結果だ」と嘆けば
自分の世界に閉じこもるだけだ
マイケル・ムーアの提案に僕たちが学ぶこと

米国大統領選挙の結果、トランプ氏が当選したことに波紋が広がっている。日本への影響は如何になどと、この国のメディアも喧しい。この当選結果という「事実」は、日本はもちろん世界中の多くの国々への影響がとてつもなく大きい証でもある。それは、誰もが「今まで通りにはならない」という類の不安と恐怖を覚え、予想不可能な時代の幕開けを感じさせるのである。「TPP反対論者」であるトランプ氏当選の翌日、この国の国会では「TPP法案」が可決している。直面する私たちの暮らしは、これからどのような混迷に曝されるのであろうか?一向にわからないのだが、唯一わかっていることは「考えてもみないことが起こる」ということぐらいだろうか。大仰にいえば「2016」はやはり「歴史」の大きな転換点になるかもしれないし、またならないかもしれない。ただ世界的に「将来像」がまったく描けない時代になったということか。

米国の社会派映画監督として著名なマイケル・ムーア氏が、「Morning After To-Do List (一夜明けた朝のすべきこと一覧)」をSNS上に掲げた。冒頭にその一部を示したが、やはり「現状」を「事実」として受け入れることから、明日への道が開けるという趣旨であろう。この「結果」はまったく「驚愕」でも「ショック」でもない。「奴はただのジョークじゃなかったんだ。そして支持を得て強くなっている。メディアに住む生き物で、メディアが作り上げた生き物だ。」と述べている。そしてこの「当選」という「事実」の要因は、「民主党・共和党の両方に無視された人たちの、既存のシステムに対する復讐心や怒りが大きくなっている。」とも言う。そこに出現し「両方の党をぶち壊す」と豪語する存在が大きな支持を得たということだ。敗北したヒラリー氏が嫌われている要因こそが、この「既存のシステム=既得権益・癒着」なのである。よって事前の世論調査で支持を表明しない「サイレント マジョリティ」が多かったということのようだ。特に教育レベルに関わらず「白人男性」にこうした支持者が多かったと、米国在住の僕の親友も実感している。そして所謂「メディアの頽廃が生み出した劇場型政治」の集大成であり、「投票したい候補者がいない」という状況は、既に日本でも以前から続いている。我々も「驚いている」場合ではなく、既に「トランプ」に匹敵するが表面的には浮上しない「破壊者」を選んで来てしまっているのではないか。21世紀とは、個々人が個々の幸せを実感できる時代ではなかったのか?それ自体が「既存のシステム」だったことを、この米国大統領選の結果は語っているのだろう。

「選挙劇場」で見せた「野蛮や狂気」は実行されるのか?
明日が見えないなら「今日」を生きる
東の空を見れば今日も朝陽が昇る、せめてそれだけは「確実」な世界であって欲しい。

*マイケル・ムーア氏の記述における日本語訳は、「HUFFPOST 日本版」より引用及び参考にしていることをお断りしておく。
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