「ハンバーガー」ばかりじゃない
2016-11-01
「M」の付く「ハンバーガー」チェーン店のある国米国の影響下にあるということ
そんな評論がよく高校でも読まれるのだが・・・
米国大統領選挙も近づいたが、最後まで一向に予断を許さない展開となっており、候補者の悪評そのものを知るにつけ、今後の世界情勢がどのような方向に動くか懸念される。新しい「リーダー」の出現となれば、現大統領のオバマ氏の選ばれた時のような「期待感」があるはずだが、今回は「混迷」しか見えないのは何故だろう?「女性初」ということ以上に、米国内でも醜聞の方が勝ってしまっているからだろう。
同時進行のように、わが国ではTPP性急採決、沖縄基地工事強行推進、そして世界で唯一の被爆国ながら核軍縮へ「反対」の意を表明しなければならないという相変わらずの「お家事情」である。米国への隷属状況は、向こう側がどのようになろうと一向に変わらないような様相だ。まかり間違って横暴で自己中心的な候補が大統領にでもなったら、果たしてどうなるのだろうか?誠に恐ろしい行く末が案じられる。
時に、都会の街では仮装した若者が溢れ返り、跳梁跋扈してそのエネルギーを発散しているが、果たしてその行事の意味合いなどをどの程度理解しているのかと怪訝に感じられてしまう。クリスマスの妙な盛り上がりも、バレンタインデーとホワイトデーの「義理チョコ」などにまで至る商戦本位な対応も、なぜこの国では米国発の商業主義的な流れに呑まれやすいのかと、以前から僕は疑問ばかりを抱いている一人である。
政治・経済が連動しているのだとすれば、わが国はやはり「米国文化」そのものに隷属したいという方向に持って行かれているのだろう。お正月・節分・雛祭り・端午の節句・七夕・お月見等々の「日本文化」由来の年中行事は、その多くが見直されることもなく頽廃し意味を失っている気もする。明治維新から150年間の「西洋化」の末路、そしてまた「グローバル化」の流れは絶対に止められない時代ではあろうが、どこか虚しさを覚えるのは僕だけではないはずだ。
無意識の米国化
あの大統領選は他人事ではないのでは
この風土と僕たちのDNAは何に適しているか?言葉で説得する仕事がしていきたい。
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