銀行を回ってみて
2010-06-02
1日(火)マンションの管理組合理事長になって3ヶ月、管理費などを統括する複数の口座名義を前任者から変更する手続き行った。銀行が始まる9時に管理会社の担当者と待ち合わせた。しかも、口座は3銀行にわたり7口座ほど存在する。この手続きにどれほどの時間を有するか、開店と同時にスタートである。
管理会社の方も、私にあまり時間を取らせまいと、なるべく早く終わるようにという姿勢が濃厚。銀行員に対して、手際よくやって欲しいという態度がありありである。もちろん、私も早いに越したことはないが、心にはやや余裕があった。
最初の銀行窓口の担当者は、どうやら手慣れない新人のような行員。窓口で名義変更の主旨を告げると、前任理事長は来ていないのかという質問。これには管理会社の方も、昨年までは新任の口座名義人だけで手続きできたと主張。そこで、その行員は上司に伺いを立てることになり、こちらは何もせずに指をくわえているような時間が過ぎた。管理会社の方は、必要書類をこの間に記入したいという旨を口にするが、それも叶わず。結局、しばらくして、そのまま手続きに入ることになった。結局、要した時間は小1時間。思わぬ出だしとなった。
管理会社の方は、私に気を遣い、申し訳なさそうに時間のロスに対して弁明するような口調。しかし、「あの彼女が(行員)が学んだと思えばいいのではないですか」と返した。そんな言葉が口をついて出る自分にが、客観的に余裕があると、ふと思った。
その後、やや離れた銀行へタクシーで向かう。次の銀行の行員は手慣れていて、ほぼ15分以内で手続き完了。そして3軒目へ。こちらもベテラン行員がすぐに対応してくれて、15分以内で手続きは完了した。
妻の妹が銀行員であり、何かと窓口の煩雑さは話に聞いていた。なので、窓口の新人行員にも、優しい気持ちで対応できた。これぞ社会全体でお互いを支えていく発想。今の日本に一番必要なことかもしれない。
しかし、この日に訪れた銀行でも、上司を呼び出して何やら延々と文句を並べ立てている客を見掛けた。クレームを言うことが当たり前になった世の中。自己の意見を冷静に客観的に主張する欧米型の発想と、クレームを付けるだけの発想は、根本的に大違い。こんな点にも、日本社会が間違った方向に歩んできたことが、象徴的に浮き彫りになる。
社会全体でそれぞれの年代を支え合う。それは、他人の為ではなく、結局は巡り巡って自分の為になるのだ。そんな日本社会が、従来は持っていた優しさをもう一度取り戻しても良いのではないか。
金に最も関係した場所で、クレームを言うだけの形相は、誠に欲の滲み出たものだ
個々人が幸せに生きるとは何か、もう一度考えてみるべき
銀行を3行回って、日本社会の行く末を案ずる
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