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オープンキャンパスの希望と夕陽

2016-08-11
大学への学びの志
高校生たちの希望に満ちた眼差し
模擬講義2コマ担当し帰宅する駐車場の夏の夕暮れ

僕らの時代にはたぶんこんな行事がまだ、一般化していなかったように思う。それゆえに学祭を自ら見に行ったり、夏休み中にキャンパスを独りで歩き回り諸々を覗き込み、大学の「雰囲気」を勝手に察知した記憶がある。オープンキャンパス、今や高等学校でバスを仕立てたりする施しも為され、高大間相互のお決まり行事のようになった様相である。朝一番から受付を担当して、来場する高校生に資料の袋を手渡していると、何か大きな「希望」を受け取ってくれているように思えて来て、誠に嬉しい気持ちになった。その面々を見るに、僕が高校生の頃に「文学部」か「教育学部」かと迷っていた頃の、希望とともに連れ添う混沌とした意志を思い出した。今や「教育学部所属教員」となって、あらためてこうした高校生たちを迎え入れて「教師」へと育てるといった使命感を噛み締めるのである。

午後一番から2コマ(同内容)の模擬講義「詩歌と声と子どもたち〜響くのは誰の胸に」を担当。短歌教材を中心に据えて「音読・朗読」の効果と、それを「子どもたち」に如何に伝えていくかといった「教育」のあり方を浮き彫りにさせたつもりである。尚且つ、全国でこの「宮崎」にしかない大学の特長を随所に織り込んで講義を展開した。1コマ目は来場者も多く、講義等で一番大きな教室中に、来場者が短歌や詩を読む声が響き渡る。そしてまた、ゼミ生を中心にした補助学生たちにも「オープニング朗読」や、来場者を先導する朗読役を提供し、学生がどのように育っているのかを多くの来場者に肌身に感じてもらうよう配慮した。概ね反応はよく、特に「たんか県宮崎」に4月に移住されてきた俵万智さんの最新作短歌を紹介すると、地元宮崎県民の高校生が多かったせいか、彼らが「自己」を起ち上げて考えているような反応を見て取ることができた。学生たちの協力と、またこの企画を経験したことによる成長を誠に逞しく感じるひと時であった。

「宮崎は地味」と言われてもうすでにムッとしている水無月の夜(俵万智さん最新短歌)

終了後にしばし補助学生たちと研究室で懇談
帰宅時の夕陽を無意識のうちにスマホで撮影し、
その象徴たる姿の先にあることは自分で自分がわからなくなるほどの宵の口であった・・・
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