人生はいつも本番(群読劇公演千秋楽)

2016-08-08
「本番」とはなんだろう?
企画・準備・稽古からすべて本気で取り組む
人生はいつも「本番」なのだ

2日間の群読劇公演も千秋楽。爽やかな海風に吹かれながら、この日はまず青島神社に参詣し、公演が最後まで滞りなく進行することを祈願した。その後、参道商店会にあるマンゴーを販売する店舗へ。僕が宮崎に来てから、一番信頼が置ける親友ご夫妻としばし談笑。昨晩の公演ではこのご夫妻の奥様から実家のお母様を介して、公演に出演した女優さんに花束のお心遣いをいただいた。誠にこの地の人々の、心の温かさをあらためて実感した。その後、栄養をつけるべく海鮮料理の店へ。青島の賑わいとともにお店も活気があり、僕が宮崎に来た当初にこの店で様々な出逢いがあったことを思い返すことができた。今回の公演がこの地・青島でできたことは、決して偶然ではなく、僕が宮崎に赴任した時からの運命的な邂逅が成した技なのではないだろうか。同時にこうした青島での過ごし方に、友人である女優&ギタリストご夫妻とともに行動していることも、きっと必然なことなのかもしれない。

15時にはスタッフが公演準備に取り掛かり、15時30分には役者が集合。集合日から9日目であるが、毎日稽古・公演でふれあってきた面々と集い会えるのも今日が最後である。特別な感慨に耽りながらも、運営側としての心配は尽きない。急な雷雨など手の施しようのない天候の問題、また夏本番の中で青島の賑わいを加勢する周囲からの音の侵入、千秋楽の方が多いとは予想しつつも観客動員数等々、あれこれと考えながら公演時間を迎える。この日は出演している中学生が所属する附属中学校の校長先生や、大学側で附属校との責任者をしている先生、そして仏語や独語の同僚の先生方をはじめとして、国語専攻の学生たちの多くが来場してくれた。最終的に観客動員数は96名、予想していた80名を遥かに上回る数に企画制作側としての何物にも代えがたい歓びを覚えた。そして僕自身もようやく、世界でここにしかない「星の王子さま」という物語ライブを堪能できた。出演者全員の声が青島の星空に響き、物語こそが人生の糧になることを再発見した。思えば以前から燻っていたこうした公募制群読劇を創ろうという意欲を、宮崎県立芸術劇場企画の工藤さんと共有し、3月19日に大学構内で行われたシンポジウムの打ち上げ会場で話を煮詰め、二次会は敢えてカフェのカウンターに陣取り、具体的な企画を始動させた。稽古開始4ヶ月前ということを今あらためて考えると、いかに無謀でなおかついかに夢追い人の行為なのかと、自分たちの「強引な勇気」に恐ろしささえ覚えるほどだ。だがしかし、人生は歩きながら考えなければ何も始まらない。2016夏、今しかないこの時に9名の出演者と役者にギタリストが渾然一体となって、脚本・演出家の情熱と愛情に満ちた指導に向き合い、奥深くも笑いがある「平和と愛」の象徴のような時間を共有できたことには、自ら「奇跡」とも称したいほどの驚きを覚えるほどだ。打ち上げは大学地元の焼肉店で。乾杯の発声に合わせてこの企画に参加してくれたすべての人々に僕はこのことばを贈った。「人生はいつも本番である!」と。

響き合いやがてかなしき芝居かな
今日からまた参加した面々は個々に人生を歩み続けることへの一抹の寂寥、
そしてもちろん「かなしい」とは古語で、「愛しい」という意味に他ならない。
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