真心の新潟
2016-05-30
研究学会会場への送迎そして手作りお弁当まで
会場校の先生方も含め真心の新潟
全国大学国語教育学会新潟大会2日間の全日程を終えた。羽田空港の航空機火災で成田着陸に始まり、シンポジウムでは異分野の知見に深い興味を覚え、課題研究では即座に学部講義に応用できる方法を発見することができた。同時に新潟自慢の名酒を堪能し、食の面でも誠に充実した2日間であった。日程の最後の最後となる時間帯に研究発表を行い、すぐさま大阪空港(伊丹)経由で宮崎に戻った。こうした中でも数多くの先生方の温かい真心に触れた思いである。懇親会では同じ短歌結社の先生と、歌について、そして今後の行事について親密にお話を伺うことができた。自由研究発表では何人もの先生方から質問をいただき、中には発表時間終了後に熱い激励のメッセージをくださる先生もいらした。そして何よりこの大会を支えた会場校の先生方のご尽力には、甚だ頭が下がる。中でも事務局で中心となって活動されていた先生には、真心あるお言葉をいただき感激するほどの思いであった。もちろん手伝いをしている学生さん・院生さんたちも親切で、不安を抱えていた僕のPC接続について懇切丁寧に対応してくれた。
母の故郷である新潟で、今回は叔父叔母夫妻のお宅に宿泊させてもらった。祖父祖母の仏壇に久しぶりに手を合わせ、自分の存在そのものをあらためて確かめた感があった。予定より大幅に遅れて到着した新潟駅からも、そして毎朝の新潟大学への道程も、懇親会後の遅い時間に至っても、叔父は車を運転し送迎をしてくれた。新潟大学は僕の勤務校同様に、地方国立大学特有の公共交通機関が不便な立地である。多くの参加者が、約20分ほどの距離を駅から歩いている中、叔父の送迎は誠にありがたい限りであった。また初日の到着後から、叔母は丹念に手料理を振舞ってくれた。もちろん新潟の銘酒も添えて叔父と酒を酌み交わし楽しい会話の時間が持てた。初日の朝には昼食の弁当まで作ってくれたが、学会側の仕出し弁当を注文していたゆえ、それを持っていくことができず、申し訳ない思いがたえなかった。(だがその弁当は孫の運動会へと持参された)2日間で家に滞在する時間は短かったが、元教員である叔母とは「教育の今」について、諸々と懇談することができた。最終日は空港までご夫妻で送ってくれて、そこでもまた乗り継ぎの際に食べよと、手作り弁当を手渡してくれた。航空機が飛び立ち、保安検査場で見送ってくれた叔父叔母夫妻の顔を思い出すと、思わず涙が溢れてきた。深い真心に触れる新潟での2日間であった。
僕が想像していた新潟大学キャンパス
母の口癖「新潟はお人好しが多い」を心より実感
叔父叔母の真心をやっと今、初めてわかった機会であったかもしれない。
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