教育実習から連なる人生

2016-05-07
大学時代の思い出として
職業の出発点としても
教育実習から連なる人生を顧みて・・・

学部4年生の公立実習事前指導が実施されるため、附属小学校に早朝より赴いた。5月4週目から6月1週目にかけての2週間、県内の学生たちは主に母校へ、県外の学生たちは市内の配当校で実習に専心する。この日は朝一番で、附属小学校校長から実習へ臨む心構えについての話があった。校長先生は、自らの学部時代の実習録やノートを持参し、当時の心温まる思い出を学生たちに伝えた。現在の附属小学校校長というお立場も、すべてはその学生時代の実習から始まるのものだと、夢の第一歩に教育実習があることが学生たちにひしひしと伝わって来る話であった。僕自身も拝聴していて、現在に連なる原点に実習があるのだということを自ずと回顧する気持ちになった。そしてまた現在、「校長」という立場にあるか「大学准教授」という立場にあるか、その歩んだ道の違いにも思いを致す機会となった。

たぶん僕の教育実習録も、実家の押入れの中を探せばあるはずだろう。だが校長先生と違うのは、実習後に見開いて読む機会にはなかなか恵まれなかったことだ。30代から学校組織の中で実務に勤しみ、役職についてその階梯を昇るという選択肢がないわけではなかった。だが、僕はそうした流れを自ら拒否して、「研究」をすることで独自な道を歩んだと回顧できる。されどやはり、教育実習は原点には違いない。母校での実習を敢えて避けて、大学附属高校での実習を委託で希望した。それは母校から附属校へと移籍された先生が、いらしたことにも起因する。その先生が「移籍」について高校時代の朝礼で挨拶された時のことを僕は鮮明に覚えている。幸い、その先生から教育実習の指導を受ける幸運に恵まれた。研究授業は鴎外の『舞姫』、その他に演習授業で自分の卒論テーマとしていた和歌を教材にした授業も担当した。また研究会でお世話になっていた先輩が非常勤講師でいらして、研究学会のご都合で休講だというので、ご担当の「古文」の授業で『平家物語』の授業をしたことを覚えている。校風からして大学のような自由度の高い附属校であったゆえ、僕も自由にやりたい授業をすることができた。実習期間が終わる頃、指導の先生のお宅にも寄せていただき、晩御飯をいただいたことも覚えている。僕も教員生活をしつつ、この指導の先生と同僚として教壇に立つことを、幾度となく夢に思い描いた。残念ながらその縁はなかったのだが、それだけに今現在の僕自身があるようにも思う。

教師として授業はどうあるべきか
どのような立場の人生を歩もうとも
教育実習という貴重な経験から、どう芽を伸ばすかが重要だと感じた1日であった。
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