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警戒かつ肝を据えて

2016-04-17
「本日の歓迎会は1次会で終わります」
地震の続発を受けて学生の判断した言葉
話をすると実に成長を感じる面々も・・・

気象庁発表では昨日深夜に起きたM7.3が「本震」である、と報道された。「余震は暫く続く」とも報道されていたにもかかわらず、1日後の深夜に再び熊本を悲劇が襲った。どれを「本震」だと形式的に名付けることよりも、今回のごく浅い内陸断層型地震の特徴を市民に伝え、どのような備えが必要かを報道を通じてさらに徹底して伝える必要があるように思った。”今のところ”僕の居住する地域には活断層もなく、地震の影響は少ない。だが地震というのは確実に誘発するのであるとすれば予断は許されない。現に頻発する緊急地震速報のある回では、「日向灘を震源」とすると表示されたものがあった。その折はいよいよと肝を据えたが、幸い極端な揺れには見舞われなかった。そんな状況下、研究発表要旨原稿を送ろうと宅配便配送所まで行くと、「配達の目処が立っていない」と言われた。それでもタイムサービスを利用しやや高い料金を支払い航空便に載せれば〆切までに間に合うことがわかって安堵した。さらに夜は、国語科の学生たち主催の新人歓迎会が開催された。安易に「自粛」とするのではなく、堅実に冷静に日常の「生活」をすることも、こうした際の心構えだと5年前に僕は学んだ。それゆえ何も指示することなく、冒頭に記したような「判断」が学生のうちから発せられたことに、ある意味で教員として実に嬉しい思いであった。

僕も、母が送ってくれた緊急避難具一式を居間に出して、いつでも持ち出せるようにしている。またミネラルウォーターを5箱備蓄し、車のガソリンはあらためて満タンにした。親友のお母様でも、荷物を用意しベッドでは寝ないなど、最大限の警戒態勢をとっている方がいると聞いた。まさに備えあれば憂いなしである。その一方で、自宅近所の親友などは「この辺りの土地は岩盤で揺れには強い」などと、肝を据えた発言を繰り返した。その根拠もないように見える発言が、僕にはこの上なく頼もしく思えた。たぶんいざという時には、この親友の肝が据わった行動力が、何より「現場」を動かすのではないかと思ったからだ。「何処にいても変わりはない」などと中途半端な楽観主義を安易に「発言」することは簡単であるが、要はいざという「現場」で如何に動けるか否かであろう。この近所の親友の貫徹した楽観主義には、他の事象に対しても学ぶ点が多い。僕らのような研究者が如何に「現場」や「世間」を知らない、狭量な「理屈」だけを口にしているかをいつも痛感させられる。ある意味で見習いたい肝を据えた「現場主義」なのである。

九州の地に、如何なる怒りが浴びせられているのか?
熊本在住で教員のゼミ卒業生も車の中で寝泊りしているという
今後も気構えを忘れず、警戒とともに肝を据えて生活しようと思う。
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