ゼミ対話を大切に
2016-04-08
挨拶回りに説明会朝から晩まで予定あり
さてゼミ生との対話をどうしようか?
教育実習先へ年度始めの挨拶回りが続く。記録性も考慮して敢えて小欄にその時間帯を記しておくならば、この日は10時半から13時まで。その間に、市内の小中特別支援4校を訪問した。各校の校長先生・教頭先生と話していると、様々な話題に及びあらためて人間的な繋がりの妙が感じられる。今まで僕自身が感じていた「地域」という言葉はまだまだ表面的で、実は深層に網の目の如き人間関係があることに驚かされる。そのような発見を楽しみながらも、挨拶回りを順調に終える。大学に戻り次の準備を整えて一時帰宅して野菜スープの昼食を。ひと休みの後、1年生が履修する「介護等体験活動」の説明会へ。赴任当初から、2期4年目の委員の仕事である。担当になる9名の学生と連絡先や必要書類の記入を確認し、「国語」に限定しない新入生との関係性ができた。その後、キャンパスを歩いていると赴任初年度に担当班であった学生に会ったが、彼女は既に4年生になっている。それでも、笑顔で挨拶をしてくれる関係が嬉しい。
新入生及び在学生オリエンテーションもこの日が最終日。その枠の中で「ゼミ指導教員との面談」時間が設定されていたが、教育実習説明会等で実施できていなかった。「ゼミ指導」こそ、比較的少人数を特長とする国立大学の生命線であると僕は思っている。それゆえに何ともやるせない気持ちでいたが、この日は4年生と3年生が協力してくれて、僕の隙間時間に面談時間として集まってくれた。朝9時から1時間少々を4年生、主に教員採用試験へ向けての進捗状況やその対策として自己の弱点把握などの対話に及んだ。16時40分から大学の最終校時には3年生、ゼミ時間の設定や方針について全体で話した後に、2年間で折り返しを迎えた大学生活の中で教員志望の状況などの対話に及んだ。3・4年生を問わずゼミ生に言いたいことは、不安や疑問は事前に口に出して相談するということ。その対話から、自らが気付くことのなかった創造的な突破口が見えてきたりするものだ。幸い新3年生たちは、これまでの講義内でもよく発言する学生たちが集まった。さらには4年生との合同ゼミにおいても、各自が平等に言える環境となるような方式で進めることを考案した。
春の雨風と相俟って気温も夏日となった
研究室での対話を終えると既に夜の帳が降り始めた。
僕が学部生だった頃、このような状況で指導教授はどうしたか?
もちろん「喉が渇いた」というのであった。
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