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教育学部「国語」専攻で学ぶこと

2016-04-06
「国語」と言って何を思い浮かべますか?
果たして「国語」が好きでしたか?
新入生オリエンテーションでの専攻説明にて・・・

みなさん本学部へようこそ!大学入学式翌日である現在のみなさんにとって、「国語」と言われて何を想像しますか?「着せ替え人形のリカちゃん」(会場:笑)で始まる今年のセンター試験問題1番の評論文でしょうか?「キャラ化」「キャラリング」などという言葉が印象的な文章でした。それとも『羅生門』『走れメロス』それとも『ごんぎつね』でしょうか?果たしてそういう教材が好きでしたか?もしかすると学習しても、納得できないこともあったのではないかと思います。「下人の行くへは誰も知らない」と『羅生門』では、なぜあんなにも無責任に小説が終わるのでしょう?「メロスは激怒した。」で唐突に始まりますが、「そんな急に怒るなよ」(会場:笑)と思った方もいると思います。「兵十がパタリと落とした火縄銃」の先からなぜ「青いけむり」が出続けていたのでしょうか?こうした納得できない疑問を批評的・分析的に考えるのが、国語専攻ということになります。

みなさんは小中高を通して、「3つの言葉の力」をつけてきたはずです。1、言語知識・技術 2、感性・情緒の基盤 3、コミュニケーション です。今の自分にこの3つの力が、備わっていると感じられますか?その疑問を解き明かしてくれるのが、国語教育講座の先生方です。日本語の言語学的分析を施す国語学・『源氏物語』など古典文学・漢字の成り立ちや漢文学・書写(書道)そして、文学を豊かに教える方法を考える国語教育、こうした各専門の先生方を揃えているのが国語教育講座です。大学で「ことば」や「文学」と出逢い直して、将来、豊かで楽しい国語授業を子どもたちとともに授業実践したい方をお待ちしています。宮崎県が誇る自然を愛した郷土の歌人・若山牧水の短歌に「今日もまた心の鉦を打ち鳴らし打ち鳴らしつつあくがれて行く」があります。本日の話を聞いて、心に「国語」色の鉦が鳴った方を、講座一同心よりお待ちしています。

さて何人の学生たちが「心の鉦」を打ち鳴らしただろうか?
説明もみなさんの反応も、すべては「ことば」で成り立っているのです。
以上、講座を代表し3分間と指定された教科説明スピーチ要旨でした。
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