言葉を探し短歌をよむ楽しみ
2016-03-13
1ヶ月に1度の短歌会前月提出した詠草一首が批評の俎上に
無記名歌に対して忌憚なく語る楽しみ
月1回の短歌会へと参加することが、実に楽しみである。前月20日までに一首を提出し、それが無記名で地域の会員の方々の30首以上が纏められた詠草が月末までに届けられる。概ね第一か第二土曜日に歌会が開催され、詠草に対する批評が行われるというもの。まずは自らの歌が、集う先生や会員の方々にどう読まれるか?その受け止め方を、ある意味で「素知らぬ顔」して聞き続けるのが誠に楽しいものである。もちろんすべての歌に対して事前に「予習」を施して、僕自身の読み方を創り上げておき、順番に巡り来る該当歌に読解・鑑賞を施すことが何よりの勉強になる。
また短歌会の中においては”立場上”、様々な「言葉」に対するコメントを求められることが多い。それゆえに複数の辞典を繰って、言葉の核心や派生と表記に至るまで徹底して調べるようにしている。それがまた僕自身の「言葉」への姿勢を磨いてくれる結果となっている。俵万智さんが講演やご著書の中でよく語っていらっしゃることだが、短歌を創作しようとすると「言葉を探そう」として生活するようになると云う。日常の中で生じた「心の揺れ」を「言葉」で捉えるということ。更には他の方々の歌を如何に「解釈」するか、そして如何に「選歌」するかという過程が短歌を学ぶ上で基本中の基本となる。
古典和歌の解釈研究のみをしていた自分から
自ら短歌の表現にこだわり活用する自分へ
先月、著名な馬場あき子先生から「古典和歌の読み方も変わるはずです」のお言葉をいただいた。
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