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偶然と必然の狭間

2016-03-04
いま此の地にいること
いま此の店で語っていること
偶然と必然の狭間で人は生きているのか・・・

校務もひと段落の時季となり、自らの次なる研究構想や2ヶ月前に頑張って執筆した論文のゲラ校正をして過ごした1日。論文を構想する時点から執筆し刊行されまでの現在・過去・未来に思いを致し、ふと様々な感慨が脳裏をよぎる。どうやらドップリ校務漬けになっていた自分を、遠目から眺める時季が来ているのかもしれない。夕餉は一人で、近所の馴染みの店へ。「一人」とは書いたが決して「独り」ではない。その店の店主夫妻は、僕にとって掛け替えのない親友だ。諸々と世相に関する四方山話をしていると、新しい視点が得られたり活力が湧いてきたりする。だが、最近の社会情勢に関しては、どうしても悲観的にならざるを得ず、「僕らはこうして生きている今を大切に楽しく行こう」といった趣旨に話は辿り着く。そう!こうして美味しいものを食べられる今、まさにその1度1度の機会を楽しまなくて人生何かあらむ、である。

ご夫妻と「北海道に行きたい」という話題となった。1泊でもいいから美味しいものを思いっ切り食べるのがいいということに。北海道の中でも何処がよいかなどと話していると、「花咲線」沿線がいいという。その周辺は最高の漁場があるからだと店主。さらに北海道各地の話をしていると、急に北海道に所在する大学の採用に応募したことを思い出した。「自分がやりたいこと」にかなり合致していたその公募内容から、かなり本気で採用されることを想像していた時期がある。北海道在住の中学時代の野球部の親友からも「こっちに来いよ」と歓迎されるまでに至った。ふと我に帰ると、僕は今、こうして南国九州のある街の店のカウンターにいる。そんな過去の経緯そのものが「偶然」の賜物であるはずなのだが、なぜか限りなく「必然」に思えて来たりもする。この店主夫妻との気の合い方は並々ならず、長い人生で生まれ故郷の東京を離れて、今此の地で語っている自分がいる。こうした人との出逢いで人生は多様に彩られる。同じ場所に住み続けているだけでは、人生の味わいも半減するのかもしれない。偶然と必然の狭間を楽しみ、今を大切に生きるのである。

此地での3年間
今その変遷を今一度見つめる時かもしれない
しばし故郷で、小さな自分探しの旅を楽しもう。
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