親の心子知らず

2016-02-22
相手の立場になって
などと月並みな警句もあるが
親の愛情を受け止め花開かせるということ

今年の大河ドラマ「真田丸」の題には、「家族」という「一艘の船」が激動の時代を生き抜くという意味も込められていると云う。力に限りのある地方豪族である真田家が、有力な諸大名の権勢争いに翻弄されながらも、逞しく生き抜こうとする家族の力が描かれている。この日の放映でも人質となっている祖母の奪回に失敗する次男を叱咤しながらも、父は「勘ばかり頼りにするから失敗する。だがお前は面白い。面白くなければ人は動かん。」といって激励もする。人質になっている当の祖母も「大事なのは思うようにいかない時に、如何に振る舞うかだ。望みを捨てなければ活路が開ける。」と言って孫に勇気を与える。こうした父や祖母の愛情を受け止めて、堺雅人演ずる次男・真田信繁が一人前の武将に成長する物語である。

親は無条件に子を信ずるものであるということを、これまで幾度となく両親に支えられてきた身として痛感する。幼稚園の時に好きな絵本をたくさん与えてくれ、また音楽に目覚めさせようとアコーデオンを買ってくれた。小学校でも英語塾や珠算・書道・剣道などの習い事に通った。都市部であったので中学受験の為の進学塾にも通い、中学入学後は好きな野球をやらせて貰った。大学受験で国立大学を目指すも、「どうしても行きたい私立大学がある」といって学費の高い私大への入学を頑なに選び、その受験の際も講習会に通い勉強をさせて貰った。今現在、国立大学で教鞭を執り、詩歌を始め絵本を通じた物語の豊かさや言語・東洋美術などにも興味が深いのも、こうした親心によって種が蒔かれたものだと思うことがある。英会話も運動も好きで健康な身体であることも、生育段階での豊かな施しがあったからだと、あらためて感謝の気持ちが絶えないのである。

夕食をともに語り合い
電車のホームの向こうから手を振る両親を見て
ふとこんなことを思う宵の口であった。

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