いい面構えじゃ!
2016-02-01
顔が経歴を背負う眼で何をか語らむ
生き方が表面化するのが「面」に他ならない
スマホの機種変更時期が来たと判断したので、都心にあるメーカー直属店舗を訪ねた。携帯会社店ならば居住地にいくらでもあるが、変更後の復元の信頼性や新たな画期的な使用方法なども説明してくれるので、この店舗に出向くのが好きである。この日も明るい雰囲気の店舗で笑顔の店員さんたちが、僕を出迎えてくれた。偶々そこにいた女性店員さんにまずはサイズの相談。聊か大き目の画面タイプと通常版とで迷っていた。僕自身の使用目的や場所を伝えると、様々な会話に展開しそのうちに決断が固まってくる。まさに「国語教育」でいうところの「対話」によって客のベストな判断へ導く方法が此処では生きている。契約に至り諸々の手続きや新機種へのデータ移行に時間を要するので、その間もその若い女性店員さんと様々な会話に及んだ。
話していくうちに、彼女は僕がある大学の卒業生ではないかと言った。そして自分はそのライバル校の学生であるという。今や「ライバル」という関係性は過去のものらしく、協働で様々な活動をしている良きパートナー関係の大学2校であるという感覚であるそうだ。それにしても、なぜ僕の出身大学が分かったのだろう?彼女は、「そういう雰囲気がありました」と理由を述べる。母校への愛情が深い僕にとって、面構えに大学名が表面化しているというのは嬉しいことだ。どうやら彼女は、留学経験も豊富らしく海外事情の話になった。僕の欧州旅行記や米国の大学を訪れた経験が、彼女の感覚とリンクして話題は多岐に及んだ。通常なら至って退屈する事務的な時間であるが、むしろ楽しくあらためて東京の学生さんの感覚を知り得る機会となった。その夜、両親と馴染みある街で食事をともにした。仕事も順調に進めている父母の面構えは、正月に僕の家で養った英気と相まって、とても活き活きとしているようで大変安心できた。
人間として大切なのは表情と雰囲気と対話であろう。
大河を見れば、真田安房守を信長はこう評していた
「いい面構えじゃ!」まさに
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