どうしようもないものを何とかしようと
2016-01-29
出張鞄のナンバー式錠前セットしたら開かなくなる
奮闘1時間以上・・・・・
まさに「開けゴマ」とでも唱えたい心境で、最後には笑ってしまうほどだった。出張を翌日に控えて準備をしていた。ちょうどいい大きさのキャスターバックを新調し、箱から出して使用しようとした。ナンバー式錠前なので暗証番号を好きな数字に合わせた。そしてロックを試すと、そのまま開かなくなってしまった。設定した数字は間違えなく、もしや前後にズレていたのではと思い、近いあらゆる番号を試してみるが開かない。自分の記憶に間違いはない、されど開かず。なれば説明書に書いてあったので、「000」〜「999」までをすべて試せば開くとあるので、近い番号からすべての桁を試し始めた。奮闘約1時間、好んで買ったバッグだけに悔しさのため心の奥底で、大声を出す始末である。
どうしようもないものを何とかしようとする。もしかしたら諦めが肝心なのかもしれない。錠前一つでバッグは開かず、その役割を完全に失う。次第に「初期不良品」という言葉が頭をかすめ、交換を申請しようと思うようになった。仕方なく従来から持っていた、やや出張には大きめのバッグで荷造りを始めた。この局面で感じたのは、壊れてしまったと「いつ」思うかである。「どうしようもない」ことに抵抗し続けても、時間を浪費するだけ。されどすぐに諦められるものではない。バッグを買った諸々の思いが、それを今回の出張からどうしても使用したいという気持ちを奮い立たせる。だがしかし、錠前は開かない。凝り固まって疲弊している代物に向き合うのは、ある意味で潔さが求められるのかもしれない。自分が思うような方向にすべてできると考えることが、もとより傲慢な過ちなのかもしれない。
喩えようのない心境を彷徨し
潔く笑うことも必要だと悟る
「なるようにしかならない」いつも父が呟いていた。
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