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大学生と学ぶ身としての悲痛

2016-01-17
同世代の学生を預かる身として
言葉にできない悲痛な思い・・・
スキーバス転落事故の報道を見るにつけ

未来ある学生を育てて社会に送り出すという意味で、大学教員は誠に希望に満ちた職業だと思う。大学での学びを支援し就職に向けて歩む学生の姿には、若かりし頃の自己を同一視することもあり、その志が如何に展開して行くかという人生の歩みを二重写しに鑑みたりもする。僕の場合、中学高校教員として生徒たちを育てた経験もあるので、一人の人生がどのように開拓されていくかという上で、多様な局面に付き合う経験をして来た。13歳から22歳の10年間は誠に希望だけに向かって歩む時期なのである。そんな思いを持ちながら、多くの大学生が死傷してしまうという痛ましいスキーバス転落事故の報道を見るに、耐え難い感情が心身の奥底に巣食うのである。

バスの衝突死傷事故は、過去に記憶にあるだけでも複数あり、運行の安全性についてその都度考えさせられる。報道に拠れば、毎度関係省庁がその対策に乗り出してはいるのだろうが後を絶たない。今回の事故の報道を見ていても、杜撰な運転手の管理体制や雇用の問題が気になって仕方がない。個別に詳細な事情まで知り得るわけではないので、聊か”放言”であることをご容赦いただき敢えて記すならば、過剰な「価格競争」の生じている社会の現状が、諸々の要因になっているのではないかと推測する。「激安」などと銘打って氾濫する商品、それは居酒屋の値段から身近な食品、そして旅行ツアーから航空券に至るまで、あらゆる分野で横行している。その陰で進行する廉価の内実のからくり。そこに「安全性」が置き去りにされていく自由競争が、あまりに過当になっていることを、僕たちは注意深く拒む必要があるのかもしれない。

「安全性」を見極める
そのあり方に命が左右されると心得るべし
御冥福を心よりお祈りする。
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