ビブリオバトル九州Cブロック地区決戦にて
2015-11-29
大学での予選会で優勝4年生のゼミ生が地区決戦に進出
さて首都決戦進出なるか・・・・・
先月、ふとした契機でゼミの4年生が、学内予選会に出場し優勝した。「ビブリオバトル」とは、自分が好きな本のトークを5分間行ない、その後2分間の質疑応答があるというもの。いわばブックトークを行なって、その発表内容そのものというよりも、会場の参加者が「一番読みたくなった本」を投票で決定し順位を決定するという、決戦方式の読書推進活動である。当方のゼミ生は、『拝啓 彼方からあなたへ』(谷瑞恵2014 集英社刊)に関するトークを行なった。電話にメールやSNSといった連絡ツールが全盛の時代にあって、手書きの手紙の価値を再考するといった内容が、ミステリー風に描かれていると云う。本人の教育実習に際しての礼状や、現在親類と離れての大学生活であるゆえの手紙の温かさといった具体的なエピソードをふまえた、説得力のある内容であった。
地区決戦会場は隣県の国立大学。約2時間の道程、応援のため4年生同期の学生1名も伴って僕と3名で車を走らせた。天候もよく当該県のシンボルたる火山の噴煙も気にならず、快適なドライブで早々に会場に到着。昼食は学生たちの希望で学食に行ったのだが、残念ながら「ご当地メニュー」があるわけでもなく、国立大学生協経営の食堂メニューはほとんど本学と同じ。私学はさにあらずとは思えど、学食も今や画一化した時代なのだとあらためて、「地域」とは「個性」とは何かと考えてしまう。その後、中央図書館へ。会場には総勢8名の参加者が集まりいよいよ決戦が始まった。予選会では見られなかった本への熱い情熱を弁舌する参加者が多かったが、ゼミ生のトークも落ち着いてなかなかのものだった。結果的に、得票数からすると3位ほどの位置となり、ゼミ生が首都決戦に進出することはできなかったが、こうした開かれた経験を積むことの大切さをあらためて感じることができた。教壇に立った際に、この経験は必ずや大きな財産になるはずだ。
様々な会話を楽しみながら
ゼミ生2名との日帰り小旅行
図書館司書講習担当として、また大きな僕自身の経験ともなった1日。
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