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速報で背筋が凍る思い

2015-11-25
領空侵犯したロシア機を
トルコ軍が撃墜の速報
果たして問題の根源は何なんだろう?

携帯するスマホには、どんな時でもニュース専門サイトの速報が待ち受け画面に表示されるよう設定している。特に3.11以降、地震情報などの災害に対する意識が高くなったからに他ならない。だがもちろん自然災害のみならず、現在の僕には無縁な首都圏の電車の遅延など、様々なニュースが表示されるのである。概ね便利に使用していたのだが、最近は思わず「えっ?」と声を上げてしまう速報に接することが多くなった。昨日も「トルコ軍がロシア機を撃墜」の速報に接し、「なぜ?なんで?どうして?」と思わず何度も声を上げてしまった。パリでのテロ事件を受けて、シリア上空で「掃討作戦」と称する空爆が頻度を増しているようだ。そんな状況下で起こった、誠に恐ろしい「戦争」の一幕であると思わざるを得ない。

ジムに行ってトレッドミルマシン(ランニングマシン)をしながら、イヤホンもせず音声なしでマシンごとに設置されているテレビ画面をニュースのチャンネルに合わせてみる。午後9時のニュースが、前述した内容を報じている。解説委員のような人が何やら状況を説明しているが、僕は足を動かしながら、画面に表示された内容しか知る由もない。むしろ視覚で得られる情報に集中度が高まる。するとシリア周辺での空爆の様子が映像に流れた。爆撃機搭載のレーダー画面において、標的たる建物などに照準を合わせるといった「絵」である。それを観ているとまさに背筋が凍る思いがした。次々と爆撃される照準となる建物の階上に、人影が見えたのである。パリでの大規模なテロ事件の暴力性による恐怖ばかりを、僕たちは報道によって受け止めているが、大規模空爆によって「施設」ではなく、「人」が爆撃を受けている事実をもっと認識すべきだろう。音声を排除して画面だけに集中していた「偏向」が、ニュース番組そのものの「偏向」を炙り出した結果となった。さて音声での解説は何をかいはむや、である。

憎悪の連鎖で何が解決するのだろうか?
そして主要国同士の衝突は何を意味しているのだろう?
21世紀になって15年、僕たちは「未来の悪夢」を見続けている。
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