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個が輝く恊働活動の効果

2015-11-21
ペア学習活動の展開
2人に2人の助言者をつけて
個が輝くために必要なこと

大学からほど近い小学校での芸術家派遣事業。全校15名という小規模校には、「人と人」の繋がりを大切にする温かさがある。校長・教頭を含めた教員全員が、すべての児童の個々の眼を見つめて語り掛ける。限られた人間関係ゆえに、多くの他者と出逢う必要性も生じる。この日は、落語家さんがこの児童たちに、表現すること、人の気持ちを思い遣ることの大切さを、落語を通した身体全体で伝えた。独り座布団の上で、縦横無尽に展開する多様な世界観。愚かしいながら愛される与太郎さんが主人公の噺によって、周囲の人との言葉の遣り取りを通した人間の温かみが存分に子どもたちに伝わったように思われる。

更には、この日の活動には僕のゼミ生を筆頭に、ちょうど実施時間が重複する大学講義を受講する「国語専攻」の学生たちに、「校外講義」として現場に参加してもらった。しかもただ参観するのみならず、児童たちが「小咄」を表現し発表する活動を支援し助言する役割を与えた。児童2人に学生2人。この綿密な人間関係の中で何が生まれるのか?教員志望の学生にとっては、大学の教室では決して学ぶことのできない、貴重な能動的活動学習となった。昨今の学習形態においては「恊働活動」が重要な要素である。「個→対→班」といった交流を組織だって埋め込み、活動する中で思考を深める。この日の活動は、児童にとっても、大学生にとっても、大変貴重な「恊働」の機会となった。

個に関わることの尊さ
そして様々な交流を通して相対化した「自己」を見つめる
1学級の児童数を財源のみで規定することが、誠に愚かしいと痛感するのである。
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