想定外なき世の中で
2015-10-30
歩道を車が暴走する尋常ではない出来事が身近な場所で
想定外などない世の中と心得るべきか
居住地市内でも有数の大きさを誇る書店があるので、よく往来していた歩道。更には2年後に研究学会開催にあたり会場下見として、駅からの距離を徒歩で確認したのは今夏のこと。そんな馴染みある場所で、考え難いことが起こってしまった。全国のトップニュースを飾った歩道での自動車暴走である。ちょうど発生した時間帯には、僕は市内の附属小学校で研究授業をしていたので、そう遠からぬ場所にいたことになる。附属小学校からの帰り道はどの道も普段とは違う大渋滞であったのは、このためであった。昨日朝になってTV報道を見るに、あらためてその歩道の幅だとか、形状などを経験的に思い返したりしてみた。どう考えても、そこを「車道」と認識して700mも走れるものとは考え難いのである。
もはや「常識」では考えられない事が起こる世の中と、心得ておいた方がよいのだろう。つい先日も、家から市内に向かうバイパスを車で走行していると、空港方面に下りる側道から逆走した車が上がって来て、進行方向に従って下りようとしていた車と双方正面で接触している直後の光景を眼の当たりにした。ニュースで報じられる光景のみならず、「逆走」などは身近で起こるものと心得るべきだと気を引き締めた。人口の高齢化が加速する中で、認知症である方々の社会生活のあり様は、今後の大きな社会的課題であろう。他人事ではなく身近で、そしていずれ僕たちも確実にその高齢化社会の一員となって生きていくわけである。人口密度の高い都会でも孤独な高齢者の問題が、そして地方でも同様ながら、さらに車社会である交通事情が様々な問題を抱える状況だ。「健康長寿」が唱えられる中、この国が本当に平和で健全に進むためには、この問題こそ急務な課題であるはずだ。
10年前からこうした人口動態はわかっていた
今も10年20年後の予測が報じられている
社会は政治は何をして来たのだろう?もう身近で惨事が起きているのである。
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