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身体ワークでコミュニケーションを考える

2015-10-22
エアーキャッチボール
喜怒哀楽超幸せおはよう
背中に声を届けよう

後期から図書館ラーニングコモンズに場所を移動しての講義2回目。演劇的身体ワークを随所に取り入れながら、初等教育「国語」での「話す 聞く」分野について考える内容構成で実施した。冒頭にあらためて今期シラバスの確認を5分、次回から授業冒頭に各班内で1人ずつ絵本1冊の読み語りを実演することを告げること5分。その後、まずは準備運動で「エアーキャッチボール」、「空気の球」を班内で投げ合い受け合う動作を1分間演じ続ける。声で投げる臨場感を出したり、どのような形状の球であるかを動作で表現し共有する。その後、9月の教育実習で「自分の声が子どもたちに届かなかったケース」について班内で話し合い、要点をまとめて全体へ発表する。教師として教場での「届く声」について何が問題であるかを炙り出す。

中間点で再び身体ワーク。2班相互に向き合い、「おはよう」の挨拶に「喜怒哀楽超幸せ」という5つの感情を載せて相手に届ける。「喜びのおはよう」や「怒りのおはよう」を演じてみるわけであるが、サンプル班に実演してもらうとまだまだ遠慮がちである。実際に各班ワークになると、打ち解けてなかなか豊かな「超幸せおはよう」などが飛び交うようになる。教師には「演技力」も求められるであろう。次は有名な「背中に声を届けよう」ワーク。後ろ向きの5人ほどの中で1人を指定し、相手の背中に向けて「こんにちは!」などと声を投げ掛ける。投げ掛けられたと感じ取った者は、振り向いて意志表示する。これがなかなか難しい。教室では個別の子どもたちと的確にコミュニケーションをとる必要がある。僕はこれを「教室コミュニケーション」と呼んでいるが、それに対して自覚のない教師が現場にも多い。講義の最後には再び「何が原因で子どもたちに声が届かないか」を班内で討議し、最終的に個人思考で授業レポートとしてまとめる。

動いて体感する
学生の討議で講義が構成される
あらたなる能動的な教授内容を模索中である。
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