研究学会大会運営を視野に入れて
2015-10-12
日本文学研究はどこへ向かう研究者として何らかの貢献をすべく
一連の大会運営を見て学んで・・・
和歌文学会大会2日目、午前中から7本の研究発表が行われた。僕も嘗てこの大会で発表したことがあるが、こうして一人一人の研究者が発表を重ねその分野の学問は発展していく。毎度のことではあるのだが、発表内容そのものから学ぶと同時に、研究発表とはどうあるべきかということも深く考える機会となる。更に今回は、大会運営そのものがどうなっているのかということに注意を払った。地方国立大学で開催される大会として、2年後は僕自身が運営の中心に立つことになるからだ。それは単に大会を開催するのみならず、その地域と如何に連携を図り貢献できる内容にすべきではないかなどとも考える。それこそが地方国立大学における、今後の存在意義に関わると考えるゆえである。遠路遥々と100人以上の先生方が訪れる重み、そしてまたその土地に行ったことに意義が感じられる内容を目指すには。
大会会場への交通機関、大学構内の案内誘導、看板の準備など、初めての方々でも迷わず会場に足を運べる配慮。そして適格な教室・休憩室・出版社図書販売場所・委員会実施の会議室、更には古典籍などの図書展観と学内だけでも準備するものは多岐に渡る。そしてまた、教室のマイクの本数や音声の明瞭さ、資料類の配布や名札の制作に回収、休憩室での飲み物の準備など。昼食には希望の方々に事前申し込みで弁当を販売するが、今回も土地の名物を活かして鯖寿司と幕の内弁当が選択できた。そして発表会場のみならず、1日目の懇親会場の設定も重要である。今回はこの土曜日が大安吉日であったため婚礼と重なり、会場の確保に担当校の先生が御苦労されたという話を聞いた。どうやら学会懇親会は、「仏滅」に設定した方が良さそうだ。などなど様々なことを考えて、僕自身の2年後を遠望するのである。
総会では遠回しに2年後の開催校として紹介された
来年の大会は東京大学本郷キャンパス
僕自身の研究とともに、大会運営を視野に入れた2年間が正式に始まった思いである。
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