fc2ブログ

物語で自分を表現する子どもたち

2015-10-07
「この夜・・・」
ナレーションのことばがホールに響く
子どもたちが絵本を読み語るひととき

「芸術家派遣活動」も大詰め最終日、大学にほど近い小学校を訪問。全校15名のこの学校には、樹の香り豊かな多目的ホールがある。絵本読み語り活動を実施するには格好な場だ。45分×2コマの授業時間内で何ができるか?絵本『空飛ぶライオン』を題材に早速、あいさん&直樹さんによる音楽に乗った読み語り。子どもたちが次第に物語世界へと入っていくひととき。されど〈学校〉というのは、大変子どもたちの心身を硬直させる空間でもある。その後、「クラップリレー」「名前オニ」「届ける声こんにちは」などのアイスブレイクゲームで、心身をほぐしていく。笑顔で活気づいた子どもたちに絵本の内容を振り返る対話、というところで前半の時間となった。

後半は、絵本内の役割に振り分けて子どもたちの読み語りが始まる。「ライオン」「ネコたち」「ナレーション」などの役割を配役された子どもたちの声が聞こえ始める。絵本には、「笑う場面」「驚く場面」などがあるが、まだまだ子どもたちの「笑い方」「驚き方」は「教科書読み」の域を脱しない。謂わば「正確に読もうとする意識が強過ぎて、会話としての情が込められない」のである。そこですかさず、あいさんの「笑い」を求める「ヨガの動き」。再び子どもたちの身体は解放されて来た。たかが10分の休憩時間であるが、子どもたちの心身は〈学校〉に馴化し直すことに気がついた。整列し礼をする身体は、自ずと心を硬直化させる。大笑いして「イエ〜!」の掛け声によって、子どもたちは再び絵本の登場人物へ。2度目の練習を終えると、直樹さんのギターもつけて本番発表。ライオン役の高学年の子どもたちに牽引されて、中学年の子どもたちも豊かな声になる。幕間に入る「ナレーション」は低学年の役割だが、一生懸命声を出す姿に希望が見えた。かくして、あっという間の45分間が過ぎた。

個々のこどもたちに豊かな生きる声を
小さいながら懇切丁寧な指導をしている学校で僕たちが学んだこと
規範規律も大切だが、何よりまずは人が人に向き合うということである。
関連記事
スポンサーサイト



tag :
コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://inspire2011.blog.fc2.com/tb.php/2155-e177833f

<< topページへこのページの先頭へ >>