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烏帽子岩を見つめながら

2015-09-23
陽光が海面に照り映える
いま此処にいる小さな自分
9月の湘南は風も優しく・・・

富士山時計の逆周りツアーも最終日。真鶴半島の付け根に位置する湯河原温泉に宿泊していた。此地は僕がまだ2歳ぐらいの頃に、母方の祖母とともに両親と訪れた温泉である。その時に、大きなヘリコプターの玩具を買ってもらい、それを両手で引き上げるように下げて満面の笑みの写真があった。どうやらその写真に導かれてか、その時の遥かなる記憶が鮮明にあるようだといつも考えていた。今回、宿泊した宿から車で10分ほどの位置に、当時宿泊した温泉宿があるらしい。宿をチェックアウトすると、まずはその写真の中の世界を目指した。其処には赤い橋が掛かっているはずで、当時僕は父に抱き上げられてその欄干の上に座らされた、急流に落下したらどうするのかという恐怖で、泣き出した記憶がある。今回訪れてみると、その橋は宿の敷地内であり宿泊者専用であることがわかった。公道から刹那に見えた欄干が、僕の時間旅行への距離を象徴していた。

湯河原から海沿いを湘南方面へ。小田原までは渋滞を避けられなかったが、西湘バイパスに入ると快調なシーサイドドライブ。大磯から二宮と車を走らせ、茅ヶ崎を通る。サザンの大ファンである僕としては、此処は紛れもなく「聖地」である。サザンビーチの表示のある交差点から横目に海を見ると烏帽子岩が一瞬、僕に頭を擡げてくれた。再び渋滞に巻き込まれながらも、江ノ島に到着。この地も、僕が幼少の頃に両親と訪れたことがある。おでん屋で食事をし水族館でイルカのショーを見た記憶がある。既に水族館周辺は様変わりしファーストフード店ばかりになっており、当時の面影を残す「おでん屋」はないが、江ノ島そのものの雰囲気は今も昔も変わらない。島内の飲食店も大変混雑していたが、上手く海の見えるレストランを見出し、しばし烏帽子岩を遠目に見ながら、両親と様々な会話に興じた。思い出というのは、記憶の中だけにあるわけではないのだろう。きっと新たに今の自分を起ち上げて「思い出のかけら」に接すれば、またその色彩があらたに施されるのかもしれない。

富士山に千本松原に江ノ島
至る所から元気と勇気をもらった
己の過去が再び明日の己を支えてくれる、のだとあらためて思った。
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