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人間を人間でなくしてしまうのが・・・

2015-09-10
84歳の老人が力強い声で
15歳で予科練に入隊した経験を
今なら想像もできない苦しみと・・・

市内中心部に800名の人々が集った。約1時間にわたり、様々な方々が安保法案への反対の意を強く訴えた。弁護士・憲法学者・子連れの主婦・若者・地元議会議員等々・・・。中でも冒頭に記した84歳の老人のことばは、迫真に満ちていた。入隊後の訓練の理不尽極まりない仕打ち。個人の尊厳などが無視された空気の中で、15歳の若者が、当初は「志願」をして予科練に入隊したと云う。何よりも怖いのは、冷静な判断力を失い狂気の渦の中へと「志願」せざるを得ない「空気」が出来上がってしまうことではないか。僕はその老人の声に耳を傾けながら、そう考えた。国を愛することが当然、しかも「国」は造られた幻想の共同体に過ぎず「郷土」にはあらず。国全体が一つの方向へと疑問を排除して進んでしまうことが、何よりも怖いことではないか。それは、個々人の尊厳ある人間が人間でなくなってしまうことだ。

戦場での極限状態においても、兵士は相手の「顔」を見てしまったとき、いわば相手を「人間」と認識してしまうと戦闘行為ができなくなると云う。戦地での「殺し合い」は、まさに人間を人間でない状態にしておかないと成立しないのだ。まさに狂気の渦を造り出すということ。どうやら我々には、親が愛情をもって付けてくれた尊厳ある名前ではなく、1人に1つ番号が与えられるらしい。労働者派遣法がやはり反対意見を押し切って採決されたというが、傍聴していた派遣社員の方が涙ながらに訴えていると「早く出せ」「騒ぐな」という罵声を浴びせる議員がいたとも云う。消費税増税後の一部還付においても、国の財務の最高責任者の歪んだ口ぶりは「金を貧しい者たちへ返してやる」といった高慢な姿勢しか読み取れない。個々の尊厳と生活を守るなどという、あるべき社会が既に歪められ始めている。いずれもいずれも「人間を人間でなくしてしまう」発想が進行しているとしか思えない。

社会の発展とともに人の心も相対的に進化したと考えていた
だが、どうやらそうでもないらしい
狂気そのものが実行されてからでは遅すぎるのである。

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