笑う教室福来る
2015-08-22
「英語を使うのを許せるのは長嶋さんぐらいですね!」受講者の方々の笑いが湧き起こる
この反応があれば自然と話も流暢に退屈せず・・・
前回の倍ほどの受講者が集まった、免許状更新講習の担当2講座目。最初の80分で「音読・朗読」という方法の理論的な内容を講義する。冒頭から例によって唐突に詩を読み掛け、その後受講者とともに詩を音読し合って準備運動。その日の参加者との呼吸を計る時間である。次第に受講者の眼差しが僕の話のツボに突き刺さるようになる。となれば自然と冒頭に記したようなことばを挿し挟む。ことばを投げたときにその反応が大きければ大きいほど、話し手としては気分が良くなる。すると話題が詰まった心の箪笥の引き出しが、次々と開き始める。さすれば更に受講者の眼差しが熱くなる。世にこれを「好循環」と云う。
このような”笑いのツボ”を共有するような講義ができるのが、この教員免許更新講習である。などと昨年に担当したあたりから実感するようになった。日常の学生への講義では、こうはいかない。己を贔屓目にみれば、実質上は”そう”なっているにもかかわらず、学生たちが反応を自己規制しているような気がしてならない。つまり「講義中は笑うものではない」という、ある意味で「真面目」ともいえる観念に学生たちが縛られているように感じている。視点を換えれば、やはり現職教員の方々とは世代が近いのかもしれない。更新年次は10年ごとに設定されているので、僕より上の世代から同世代、一回り下の世代まで10年おきの年齢構成の教員の方々が受講する。冒頭の「長嶋さん」ネタなどは、その最たるもの。「長嶋」という苗字だけで「ミスター長嶋茂雄さん」であると判断し、その発言が必要以上に「英語」を散りばめることを心に留めているのは、やはり世代の問題なのだろうか。そういえば、僕が教員初任者だった頃、高校生は大いに僕の話に笑ってくれていたものだ。
その後のワークショップも笑顔が数多く
心を躍動させながら学ぶ姿は嬉しい
笑う教室で学びを楽しく!それでこそ福が来るのではないか・・・
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