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「名言の力」が偉大である理由

2015-05-10
偉人が残した名言の力
どこか生きる機微を伝えてくれる
文学ならぬ生き様を語った珠玉の言葉

本年度公開講座「朗読で味わいを深める日本文学」第1回目を、ゲスト講師に真山知幸氏をお迎えして「名言の力(偉人の名言を読む)」と題して開催した。真山氏は著述家・人物研究家であり、歴史上の偉人や大富豪など名言集の著作が多数ある。僕が名言の数々を朗読し、真山氏にその背景や裏事情など、雑学的な部分に及ぶまでの解説を加えてもらい、味わいを深めた後に受講者全員で、その名言を”体験的”に声に出して読むという構成である。在京時に一度、あるワインバーで同種のささやかな朗読会を開催したことがあるが、それを公開講座という開かれた場で実施しようと試みたものである。

真山氏が選定した名言は、第1部「親子関係で読む名言」第2部「大富豪の名言」第3部「今を見つめ直す名言」の三部構成となっていた。偉人たるや、やはり親の一言を契機として、その偉業への扉を開けるというケースが多いようである。当人のみならず親が子に掛ける言葉の影響力を存分に感じられる内容であった。また第2部の「大富豪」に見られるように、破天荒で人並みはずれた人物が、その生き様を語った言葉には、妙な力が宿っているものである。更には立川談志師匠の「現実は正解だ。現実は事実なんだ。」といった趣旨の言葉には、様々な年代を生きる我々に現状(今)を受け容れることの大切さを考え直させてくれる。

我々は自己の生活の中でも、様々な人物と出逢いを繰り返すことで、その相手の反応によって己を知り、その己をどのように仕立て言葉を紡ぎ出し、前に向かって生きて行こうかと模索する。「生きる」とはまさに人と関わることに他ならない。だがしかし、一生かけても出逢うことのできる人物は限られている。そこで文学で人の生き様を知る読書が、生きる意味を見つけるためにも有益な手段となる。そして文学のみならず、歴史上に名を遺した偉人の言葉を読み、それを自己を起ち上げて味わい考えることで、羅針盤のように生きる方向付けが為されることがある。ことばの力というものはまさに偉大なのであるが、偉人が偉人たる所以はことばのみに宿っているのである。こうした意味で、「名言の力」を再考する意義深い講座となったと自負している。

ことばを以てしてしか、人は物事を認識できない
偉人と呼ばれる人物がなぜ「偉大なる人」なのか
名言集によって生きる意味を問い直す。
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