「最初のテイク」がプロの道
2015-04-20
「本番」か「予行」かよく学校行事などで前者より後者の方が出来が良い
などという皮肉なことがあったりするものだ
「いつでも本番のつもりでやりなさい」などという警句を、先生が子どもたちに伝える光景はどこでも見られるものである。「まだ予行だから」という甘えが演技や演奏に、いい加減な要素を増幅させる。これまた運動競技の練習でも同じ。常に「試合(本番)」という意識で練習に臨まなければ、「試合」で結果を残すことからは遠ざかるであろう。何事も「本番ではしっかりやる」という意識が、如何に素人的な発想かを思い知るべきである。
サザンの新アルバム『葡萄』に首ったけな毎日である。その附録『葡萄白書』に次のような記事があった。「桑田の場合、楽器を弾く時であれ、歌を入れる時であれ、決してデモ段階とは捉えず、いつでも最初のテイクがそのまま世の中に発表されても構わないという気持ちで臨んでいるそうだ。」(「レコーディングレポート「アロエ」の項目」より)これぞプロの姿勢たるやを実感するレポートである。だが、同レポートを読んでいると、スタジオでの即興的な発想が曲の味わいを深めたり、歌詞やコーラスに深みを与えたりしているから面白い。それもまた常に「最初のテイク」への姿勢があるからこその、円熟した曲作りへの態度ということになるのだろう。
「今」こそが「本番」
明日なき勝負がプロの道なのである
人生は日々が「本番」なのであるから。
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